Character's Song #1 & Secret Data
◆ No.13 🗡バウムクーヘンエンド / Eve
【 Corrupted hymn 】
Singer : ウィリアム・アインハード/CV.ロイ
Profile : https://nana-music.com/communities/1152230
【歌詞】
空回りばっかでさ これが僕なんだってば
愛想尽かれて 離れ離れの手
優柔不断だってさ 喉まできてんだってば
“かいしんのいちげき”がないようじゃ
まあ 期待したって 答えはみえてました
このどうしようもないくらいのプライドに
おいていかれてしまいそうな僕は
何も残らない 残りはしない びびってんじゃないか
上手くなっていく 愛想笑いなんです
僕なんて どうせ君の前じゃきっと
声に出したって僕は 声に出したって僕は
誰の耳にも届かぬくらいなら
心にしまって 大事にするから
思い出したんだ僕は 思い出したんだ僕は
ここで初めて泣いてる君を見た
嘘でもいいから その言葉で救って
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【背景】
薔薇の王国で藍染生地などの染物を売る商人の家に次男として生まれた。年の離れた兄と姉がいたが、姉は既に嫁いでおり、兄もほとんど実家を継いだと言って良いほど家業を手伝っていたため、可愛い末っ子という扱いを受けており比較的自由に、わがままに育った。
しかし、それなりに忙しい家であったため、幼い彼の面倒をずっと見ている人はおらず、家族の気分や、状況次第という変動的な接し方をされていた。放置されがちな生活の中で兄や姉の背中を見て育った彼は、「自由」には制限がついているということを幼心に薄々理解しはじめる。
皆が忙しなく動き回る中、自分だけが「勝手にして良い」「好きにしていて良い」という言葉を投げられ、制限すらもないことに次第に違和感を抱くようになり、誰かに相談や質問をするのではなく空気を読んで暗に決められたことや、やるべきことをこなすべきだという制限を自分でかけてしまうようになった。
そんな中、自分のユニーク魔法をそれとして確立する一因となった事件が起こり、「好きにして良い」という自分に選択権を委ねられる言葉に対して恐怖感情を持つようになった。他人の一手先を読むことに慣れている現在では、「自由」という状況よりも規則や制限がある方が相手の望むものを理解しやすく動きやすいと感じるようになっている。
【ユニーク魔法にまつわる過去と現在】
「3月ウサギのお茶会-Limitless Revelry-」
決めた相手に対してリミットブレイクする。
対象:決めた相手or範囲のみ
期間:任意(最大1時間)
一時間過ぎると自分が寝る。
魔力消費:大(最大時間使用すると3日間死んだように眠る)
ユニーク魔法として確立していない頃から、それに近しい能力を持っていた。
本人は懐中時計を触った時に針が勢いよく進みすぎてネジが飛んだ記憶から対象の時間を少し早める能力だと錯覚していた。
ある時、魔力コントロールが上手くいかないまま、ユニーク魔法(のようなもの)が自分を対象に暴発。1人で過ごすことが多かった彼は、大人しくしていたこともあり、誰にも気づかれないまま1時間程度、過度な集中状態で勉学に励んでいた。幼い身体に大量の魔力消費と過集中という負荷をかけたあまり、知恵熱を出してぶっ倒れ、挙句の果てに数日間死んだように眠ってしまうことになった。ただの疲労であるため、原因は本人にしか分からず、医者も匙を投げたが、彼を放っておいた家族は誰もが自分にも責任があると沈みこんでいた。目を覚ました彼は普段、溌剌と動き回っている家族の沈んだ表情を見ることで、自分が「自由」でいたことが元凶であることを察してしまった。
この時、家族のために自分に出来ることは何かと考えた彼は「自由」だった時何が起こったか、調べ、それが起こりうる状況を摘み取ることであると判断した。そして、自分が寝ていた日数、前後の状況などを調べ、自分のユニーク魔法になり得る能力は時間を早めるものではなく、能力の活性化であり、その対象を任意で選べるものであるということを認知した。それ以降は倒れた時ほど酷いものは無くなったがちょくちょく魔力枯渇からの爆睡や身体不調があったためコントロールできるように練習した。
ユニーク魔法として確立したころ、オーバーブロットの存在や、感情を爆発させると奇行に走る人がいるということを知り、自身のユニーク魔法が家族に迷惑をかけるだけでなく、他者をも巻き込む可能性があるということを知る。
元来の自由に対する恐怖感に加え、ユニーク魔法をかける対象や、強度によっては対象物が手に負えなくなるかもしれない、相手を殺してしまうかもしれない、という推測から「自由でいること」よりも「自分の好きなように選択する」ことを恐れるようになった。
状況を判断することはできるため、選択が全くできない訳では無く、元々わがままに育てられているため好き嫌いは比較的ハッキリしているが、「好きにして良い」という自分に対しての自由を与えられると困惑する。
【余談】
なお、NRCに入学することも家族からは好きにして構わないと言われており、本人が入学を「選択」したのだが、それを本人は認識していない。
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