【声劇台本】友情を存在させる俺と彼女の昼下がり【1人語り】
俺:〇〇〇
【声劇台本】友情を存在させる俺と彼女の昼下がり【1人語り】
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意思があって存在するもの。
#台本 #声劇 #朗読 #1人台本 #1人用 #コラボ歓迎
素敵な音源をお借りしました。
.......まとめ.......
① https://nana-music.com/sounds/05e65198
② https://nana-music.com/sounds/05e98d9e
③ https://nana-music.com/sounds/05eacbf2
④ https://nana-music.com/sounds/05eacc11
◎ご自由にお読みください
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駅前の駐輪場で笑い転げる女がいた。
関わらないように避けて通ろうとしたのに、気になって顔を見てしまった。
同い年くらいだろうか。タイプだ。
話を聞くと、昨日買ったばかりの自転車が盗まれたらしい。
1人暮らしにとっては結構な額で、何とか購入したのに、1度しか乗らないままどこかへ行ってしまった。
それが可笑しくて笑っていたそうだ。
家までは歩いて30分かかるらしい。
哀れに思った俺は、自転車の後ろに乗せて送ってあげることにした。
見ず知らずの人間に対する接し方としては、お互いにもう少し警戒するべきだったと思う。
それでも不思議と会話は弾んで、初対面とは思えないくらいの楽しい時間だった。
月日が流れて、今でも仲の良い友人として付き合いが続いている。
男女の友情は、存在するもんだ。
あれから新しい自転車を購入したくせに、当たり前のように俺の自転車の後ろに乗って腕を回してくる。
自分と同じシャンプーの匂いがした。
そろそろ友人じゃなくてもいいのに、この時間が続いて欲しくて言い出せない。
今日も、友人としての休日が始まる。
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