【声劇】『四季を彩るものへ』

語り手:柊ほまれ

素敵な台本をお借りしました。 春！ 桜に見とれていた君のせいで、危うく入学式に遅れかけたよね。 桜が綺麗だったねって君は笑ってたけど、それどころじゃなかったんだから…… 全く、君には何度も苦労させられたよ！ 夏。蝉がうるさいって机の上に突っ伏しながら唸る君の横顔をよく覚えているよ。 ……ぶっ、とてもひどい顔だった！来年もその顔をしていたら、今度は写真をとるよ！ 秋、白いシーツの上に落ちてきた紅葉が綺麗だった。僕は窓から見える紅葉に見とれちゃって、君の話をたまに聞き損ねてたよね、それから桜と紅葉、どっちが綺麗かって話をしたけど、結局どっちも綺麗だって話で終わったんだ。 冬……君の机の上に飾る花も咲いていなくて。 白には紅葉か桜が合うって話をしたのに、君のせいで真っ白な雪の中、黒い服を着る羽目になった。……全く、君には……、君には……、君には、白い服なんて似合わないんだ。 ……桜の中で笑う君を、もう一度見たかったなあ。 #声劇 #声劇台本 #一人用台本 #Bの台本 #フォロー返します #台本 #一人声劇 #朗読台本