二人声劇【真珠と体温】
僕〇〇様×私ちろる 演奏みわたか様 台本im
二人声劇【真珠と体温】
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#二人声劇 #声劇台本 #朗読 #声劇 #コラボ募集
私:貴方が丸く切り取られた。
少しずつ、少しずつ…
僕「みんな、嬉しそうに僕を食べていたよ。」
私『…もう、やめて。』
僕「…出来ないよ。
僕の肉でみんな病気が治ると信じてる。」
私『そんなの迷信だって分かってる癖に、
…どうしてやめないの?』
僕「無くなるより、望まれない方が怖い事を、
僕は知ってる。」
私『早く海に帰って…!
あんな身勝手な人達なんて助ける必要ない!』
僕「…水の中は、冷たいんだ。」
私『そんなのどうでもいい事でしょ?!
だって、貴方は…』
僕「陽の光を浴びた君の温度が暖かくて、
触れた所から僕も血が通うようで…、
嬉しかったんだ。」
私『…そんな風に、笑わないで、
…狡いよ。』
僕「僕はきっと君に意地悪をしている。
…僕を想って、泣いてくれてありがとう。
…まるで、真珠みたいだ。」
私:貴方がいっそ、
泡になって消えて仕舞えば、
どんなに私が楽だったでしょう。
僕「…少し、泳ごうか。」
私:傷だらけの体に触れた。
…その温度は、私と似ていた。
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