【朗読台本】桜の下で君に会いたい
unknown
【朗読台本】桜の下で君に会いたい
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朗読台本です。
春の儚い切なさや出会い・別れの寂しさを少しでも表現できたら…(~_~;) 拙い文章ですが読んで頂けたら幸いです✿
unknownさんの素敵な伴奏をお借りしました!
〈以下 台本〉
毒を飲み下した。水に溶かして、飲み込んで、あとはじっと待つだけだった。
後悔は、していない。
早咲きの桜が散り、水は温み(ぬるみ)はじめていた。草萌(くさもえ)が薫る柔らかな空気を吸い込むと、無性に切ないような気持ちがした。
「…ああ、良い香り」
彼女が消えてしまったのも、たしか今日のような穏やかな午後だった。
「…ごめんよ、もう一度だけ、ひと目でもいいから会いたいんだ」
(0:46〜)
さようならなんて言わないでほしかった。別れを告げられたって、苦しくて堪らないだけなのだから。
「…罪を犯してでも、君に会えるなら、」
春の嵐は、もうすぐそこに。
毒を飲んでじっと待つ。過去を変える。今を変える。何度世界を巡っても、消えてしまった彼女の手を、今度こそ。
月に叢雲(むらくも)、花に風。何事にも邪魔はつきものなのだそうだ。
…どんな邪魔が入ろうと構わない。
(0:06)
「さあ、歴史修正を始めよう。」
#朗読 #切ない #和風BGM #台本 #朗読台本
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