【声劇】少年の日の思い出
読み手:明日香台本:すずらん
【声劇】少年の日の思い出
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やってみた
台本
少年の頃、俺はずっと
誰かと一緒にいた気がしたんだ。
それに1番の仲良しだったような。
学校をズル休みした時は
裏山で一緒に冒険したり。
海に行ってただボーっと、
地平線を一緒に眺めたり。
どこに行くにも、何をするにも
俺はソイツと毎日笑い合っていた。
友達や親よりもずっと近くで。
でも、ある時から
ソイツの姿が見えなくなった。
声は聞こえるので、会話は出来た。
俺は、何故姿が見えないのか尋ねた。
すると、ソイツは
君が大人になったからだよ。と答えた。
俺が中学になる頃には声も聞こえなくなっていた。
いや、意識することを辞めたんだと思う。
今俺は大学生だ。
さっき、隣の席の女の子に
あくびを見られて笑われてしまった。
けど何故か、
その笑い声がどこか懐かしくて
俺はその子と
自分の子供の頃の話をしながら
笑い合っていたんだ。
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