【声劇】望まず堕ちたとしても

読み手: 台本:エグゼクティブソーダ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「…妹を何処へやった」 『どうして…どうして俺たちを殺そうとするんだ…！』 「悪しき血を絶つ 恐ろしき化け物の血をな」 『一族が魔人として暴れたのは何百年も昔だ！ どうして今更！』 「貴様の妹の体に現れた魔人の特徴 いずれ貴様にも現れよう 先祖返り…魔人の血が再び目覚めようとしているのだ」 『俺たちは正気だ…人も襲わない… 人間の敵になんてならない！』 「その保証がどこにある 貴様の妹が人を襲った時、お前はどうする！」 『それは…』 「妹の所在を言え 監視下に置くが、貴様の命だけは助けてやってもいい」 『嫌だ！ やめてくれ…！ 俺も妹も、静かに生きたいだけなんだ！』 「この国の民の為、その願いは許されない 憎むならばその血を呪え」 『俺達は確かに人間じゃない… でもそれが俺達を殺していい理由になんてなるはずがない！』 「…それでも私はお前たちを殺す！ それが私の責務だ…！ 『俺は…俺達は屈しない！ 俺達だって幸せになっていいはずだ！』 「っ…！望まずに堕ちることも罪と呼ばなければならない…！ 私は…貴様を殺す！」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー #炭酸水の台本 #台本