【声劇】今宵は君と
読み手: 台本:エグゼクティブソーダ
【声劇】今宵は君と
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「はあ…やれやれ
こんな時でも月は綺麗だから腹が立つ」
『ジャン様
お一人でこんな場所に来られては…
どこに他国の刺客がいるかわかりませんのに』
「イザベル…僕はあんな下心が服を着ているような連中と踊りたくはないんだ
暗殺者と踊った方がマシさ」
『貴族の方々をそのように呼んで…誰が聞いているか…
さあ、舞踏会の会場に戻りますよ』
「騎士様は働き者だね
痛みいるよ」
『またそのようにからかって…
私は自らの役目を全うしているだけです』
「公爵家の三男坊を気にかけてどうする?
僕は家督を継ぐことはない
兄さんたちを守ったほうが君の出世のためだよ」
『…三男だとか、貴族だとか関係ありません
私はジャン様をお守りしたいと思ったからここにいるのです』
「…そうか
君は僕を守りたいと」
『はい』
「僕に踊りに行ってほしいと」
『はいっ』
「それでは、こうすれば全て解決だね」
『きゃっ!?
ち、ちょっと!ジャン様!?』
「君が僕と踊ればいい」
『踊りなんてしたこと…っ!
わああ!』
(ああ…月が綺麗だ
本当に嫌味なやつだよ)
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#炭酸水の台本 #台本
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