【声劇台本】だいじなはなしがあるの

演者様のお名前「」『』

小さな森の続きにあるみたいな 秘密の庭に呼び出された僕の話 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 「もう！遅いわ！ ハーブの手入れが間に合わない！」 『…仕方ないな』 「大事なことよ。あぁそれと いちご！ 熟れ過ぎてしまったからジャムにして。」 『人使いが荒いよ』 「あと裏庭のバラも！ 見てくるついでに、少し摘んでおいて。」 『はいはい もちろん』 「あ、ポットが出しっぱなし！ ちょうど良いからお茶を入れて、」 『ハーブとバラを一緒に蒸らして ジャムを溶かす、と』 『「特製ハーブティーのできあがり！」』 『(ひとつ 息をついて)』 「…ねえ、少しは落ち着いた？」 『…………あぁ』 (お互い被せて) 「君の事だから庭のお世話は完璧なんだろうけど」 『いつでも世話焼きで、今だってそうだ。』 「ちゃんと自分のお世話もしなきゃダメよ」 『ぜんぶお見通しだ。そうだよな、あぁ きみ、ほんとに、もう』 「世話焼きなわたしはもう 居ないだろうから」 (“居ないだろうから”に合わせて) 「…居ないんだな」 (同時に) 「大事な話があるの」 『大事な話があるね』 『ずっと言えなかったけど』 「きっと分かってたと思うけど」 「『だいすきだよ』」 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 郵便受けに、花壇に、ポットの底に、 そしてまだ沢山 庭中のどこかで 彼女の遺した「大事な話」をきくんだろう。 『』身寄りのない青年で、 彼女の庭に入り浸っていた。 彼女と彼女の愛した庭が、 そしてそれらを世話するのが好きだった。 「」穏やかな庭の主人で、 だがしかしそれ以外の情報を誰も持たない。 彼女を知っているのは、 今は彼と彼の庭のみである。 2人の大好きだった特製ハーブティー、 人はそれを舌バカブレンドと呼びます。 入れすぎ注意、混ぜるな危険。 ………… という台本を書いていました。 面倒なので統合してイイカナーと思ったのでこちらにあげます。 同一人物です。盗作ではありませんので燃やさないでください。 #声劇台本 #卯木の台本