LOSER
Schwärze
LOSER
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『いつかポケットに隠した声が』
-𝔖𝔱𝔬𝔯𝔶-
シャルロッテは、退屈していた。
目に映る変わらない風景にも、ちっとも遊び相手になってくれない弱い人間どもにも。
殺される覚悟もなく生半可な術式でシャルロッテ達を呼び出した人間に怒りと殺意が湧き――と言ってももう殺した後なのだけど――やり場のない怒りを込めて辺りに火を放った。
そんなシャルロッテの怒りを察したのか、前を進むヴィリアが振り向いて告げる。
「他の悪魔の気配がある。そいつらなら殺したって構わないから、今は暴れるな」
その言葉に少しだけ怒りが収まった。やっぱりヴィリアは、シャルロッテが何を想っているのかすぐに気付いてくれる。
別にシャルロッテは、ヴィリアのことが好きなわけではない。尊敬しているとか、仕えたいと思っているとか、従っているとか、そういうのでは断じてない。
ただ、シャルロッテにはヴィリアが必要、それだけのことだ。
自分ではよく分かっていないが、シャルロッテはどうやら普通の悪魔とは違う特質を持っているらしい。魔力暴走、と言ったか。強い感情によって引き起こされて魔力が制御の範囲を超え、人格が一時的に失われるらしい。
初めてそれを起こしたときに、シャルロッテを助けてくれたのが――この言い方はとても癪に障るが事実なので仕方がない――ヴィリアだった。
それ以来シャルロッテは、派閥が同じだったこともあって、ヴィリアと共に行動するようになった。心酔しているわけではないけれど、シャルロッテなりに信用はしている。
だから一応、ヴィリアの指示には従う。ヴィリアは認めたくないことに、シャルロッテよりも強いから。
退屈しのぎに炎を撒き散らしながらしばらく進むと。
ヴィリアの言葉通り、三柱の悪魔が視界に映った。あまり強そうには見えなかったけれど、それでも人間よりは幾らかマシだろう。
念のためヴィリアの方を振り返ると、小さな溜息の後に行け、と告げられた。
直後、辺りに轟音が響き渡った。
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-𝔏𝔶𝔯𝔦𝔠-
🪐いつもどおりの通り独り
こんな日々もはや懲り懲り
🎻もうどこにも行けやしないのに
夢見ておやすみ
🧁いつでも僕らはこんな風に
ぼんくらな夜に飽き飽き
🪐また踊り踊り出す明日に
出会うためにさよなら
🎻歩き回ってやっとついた
🧁ここはどうだ楽園か?
🪐今となっちゃもうわからない
🎻四半世紀の結果出来た
🧁青い顔のスーパースターが
🪐お腹すかしては待ってる
🇩🇪アイムアルーザー
どうせだったら遠吠えだっていいだろう
🧁もう一回もう一回行こうぜ
僕らの声
🇩🇪アイムアルーザー
ずっと前から聞こえてた
🪐いつかポケットに隠した声が
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-𝔐𝔢𝔪𝔟𝔢𝔯-
🇩🇪Schwärze
🪐ヴィリア Willia
(cv.立花なる)
https://nana-music.com/users/7717027
深碧の悪魔。魔法系統は使役。
常に傲岸不遜で、自分の邪魔をする存在に容赦はしない。
帰還手段を探しつつ、人間への罰として召喚先の世界を壊そうと考えている。
🧁シャルロッテ Charlotte
(cv.未蕾 柚乃)
https://nana-music.com/users/2036934
丹色の悪魔。魔法系統は風。
思考回路が子供っぽく我儘。
過去に数度魔力暴走を起こした経験があり、「歩く災厄」と呼ばれている。
🎻ルーリ Lurie
(cv.瑠莉)
https://nana-music.com/users/6276530
紫苑の悪魔。魔法系統は鏡。
毒舌で誰に対しても冷たい態度を取る。
同派閥のヴィリアと行動を共にすると決めたようだが……
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-𝔗𝔞𝔤-
#Military_Girls #ミリガ
#ヴィリア #シャルロッテ #ルーリ
#ともやんDTM伴奏
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