CM風声劇「ねぇ、フリューゲル」

絵描き:【キューマ】

なんか…………すごい………（語彙） いやこれはすんげぇ台本をみつけてしまった……… 九重なゆさんの世界観やっぱすんごぃ……（語彙） 記憶の中の残滓でしかない愛する人を思い浮かべて 身を焼かれる盲目の青年。 純情と狂気の紙一重を表現したかったんです…。 聴いてくださりありがとうございます😭✨ （台詞） ------------------------------------------------------- (カモメの鳴き声) 絵描き：「ねぇ、フリューゲル」 (ピアノ入り) 絵描き：「ベーチェティア・ベーチェティア 僕と目を合わせてください ベーチェティア・ベーチェティア 怖くなんてないですよ」 (風の音) 絵描き：「ねぇ、フリューゲル 波の音 高い空 あの日見た青いワンピースの君は とても儚く、綺麗でした」 絵描き：「今でもはっきり瞼に焼き付いています 麦わら帽子と笑顔 裾をはためかせる君 ああ、どうかこの手で 貴方を描かせてはくれないでしょうか」 (音が静かになります) 絵描き：「ねぇ、フリューゲル 君は僕の想像の翼です 忘れないように描き留めていたい」 絵描き：「ラピスラズリ、砕いた絵の具 青に染まってゆくアトリエ」 (音が大きくなります) 絵描き：「僕はベーチェット 貧しい僕が唯一持ってるなけなしの金貨 もし手術が成功したら もう一度、 もう一度だけ君に会うんだ！」 絵描き：「お願いベッドの前に、イーゼルを」 (心電図音) 絵描き：「フリューゲル もうすぐ君に会いに行くからね！」 絵描き：「ねぇ、愛しのフリューゲル」 (無音) 絵描き：「フリューゲル…？」 ------------------------------------------------------- あらすじ とある港町に小さなアトリエを構える絵描き まだ目の見える頃 名前も分からない少女の姿が焼き付いて離れない。 そんな彼はある時目の病にかかり失明してしまう。 それでも記憶を頼りにあの日の少女を描き続ける。 高価な青の絵の具をふんだんに使い、 いつか目が治った時にもう一度彼女を見る為。 それが、真っ白のキャンバスだとは知らずに 絵描き:年齢はご想像にお任せします。 盲目の絵描き 失明する最後に見た少女が忘れられない ------------------------------------------------------- #一人声劇 #声劇 #CM風声劇 #台本 #九重なゆの台本