初めての痛み【朗読】【台本】【一人声劇】

アナタのお名前

知りたくないけど、いずれは知らなくては行けない痛み。 someday / みわたか 様 亡き母を想い綴った台本になります。 無言コラボは御遠慮ください。 以下、台本 👇 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 人を諭(さと)すような綺麗事を 並べて吐いてきた。 自分の感性を信じていた。 言葉を見れば、心が分かると思っていた。 生き身の人間が離れていっても、悲しくはなかった。 当たり前の日常が当たり前では無いことは 頭では分かっていた つもりだった。 けれど、命が消える瞬間の傷は 想像していた痛みなんかよりも 遥(はる)かに深く、広く、そして抉るようで 自分の心拍(しんぱく)までもが、途絶(とだ)えてしまいそうな程に 苦しかった。 朝日が差し込む 病院の廊下で泣き叫び 廊下に唾液(だえき)が垂れるくらい嗚咽(おえつ)を吐いて 何も無い壁に向かって殴りかかり 切れて血が出るほど舌(した)を噛んだ。 失ってから浮き彫(ぼ)りになる愛。 抱えきれない哀(かな)しみに押し潰(つぶ)され そこで人生で初めて、命の尊(とうと)さを知るようだ。 悲しみを一つ覚えると、人は 命を大切にできるんだ。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 生きていることの素晴らしさ 命は死と常に共に歩いていること 最愛の人との別れは 命の大切さを学ぶ事ができるが その代償は、己の命を差し出すほどに大きいのです。 #声劇台本 #朗読台本 #一人声劇 #台本 #朗読 #声劇 #一人声劇台本 #悲しい #切ない #別れ #命 #涙 #最愛の人 #命の大切さ #宇迦 #痛み