鉄道唱歌 〜関西・参宮・南海編
大和田建樹、多 梅稚、岡本仁
鉄道唱歌 〜関西・参宮・南海編
- 6
- 0
- 0
汽車をたよりに思い立つ
伊勢や大和の国めぐり
網島いでて関西の
線路を旅のはじめにて
造幣局の朝ざくら
桜の宮の夕すずみ
名残を跡に見返れば
城の天主も霞みゆく
咲くや菜種の放出も
過ぎて徳庵 住の道
窓より近き 生駒山
手に取る如く聳えたり
四條畷に仰ぎみる
小楠公の宮どころ
ながれも清き菊水の
旗風いまも香らせて
心の花も桜井の
父の遺訓を身にしめて
引きは返さぬ武士の
戦死のあとは此土地よ
Comment
No Comments Yet.