台本③蠍
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台本③蠍
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🕊「それにしても…皆さんホントに人殺しなんですか?」
💋「わぁ。ド直球。」
🚬「見えねぇか?」
🕊「まぁ。普通にここのバーで働いてるだけって言われても信じられますよ。」
🎵「そうですか?」
🕊「宝歌さん?だって、喋らなければ普通ですし。」
🚬「それは普通って言わないんじゃないか…?」
🦂「あ、」
🕊「ん?」
🦂「帰って来た。」
🕊「んー?」
🕸「ただいまぁ〜」
🕊「いや、早!!!」
🕸「だってぇ、特に張り合いもなかったしぃ…」
🚬「さすがの手際だな。」
🕸「カヲルに褒められてもなぁ…」
🚬「んだよ。褒めてやってんのによ。」
💋「お兄ってば、フラれてやんの。」
🚬「黙れニイナ。」
💋「あーーん。もっと罵って〜」
🕊「きも。」
💋「最高〜〜〜!!!」
ーーー
🦂「あのさぁ、」
🕊「ん?」
🦂「六駆はシャワーと着替えも済ませてきたわけ?それとも、返り血を浴びなかったの?」
🕸「どーっちだ!」
🦂「そういう茶目っ気はいらないかな。」
🕸「何よ。つまんないわね。」
🦂「それで?」
🕸「上手くやった。それだけ。」
🦂「あっそ。」
🕊「さすがプロってところですか?」
🚬「謎の上から目線…」
💋「ムカつく〜(笑)」
🎵「まあ、でもその通りといえばその通りですね。」
🕸「それで?報酬は?」
🕊「あぁ、それですけど…現金と振り込み、どっちがいいですか?」
🚬「俺たちは現金しか信用しない主義だ。」
🕊「まあ、そう言うと思いました。こちら、どうぞ。」
🎵「えっっ、そのキャリーケースの中身…まさか…」
🕊「ふふ。」(不敵に)
ーーー
🚬「ひゅー。」
💋「わーお。」
🎵「すごい…」
🦂「ひゃー…」
🕸「あの程度の雑魚にこんなに出すの?」
🚬「おま、減額されたらどうすんだ。黙ってろ。」
🕸「あんた、プライド無いの?」
🚬「金の前には必要無いものだ。」
🕸「呆れた。」
💋「お兄に新しいバッグ買ってもらおー。」
🎵「バイト代上げてもらおう。」
💋「無理だと思う。」
🎵「バッグも無理だと思いますよ。」
💋「なぜなら、」
🎵「カヲルさんのタバコ代に消えるから。」
💋🎵「はぁ…」
🦂「ほんとにお金持ちだったんだね。」
🕊「意外ですか?」
🦂「まあね。」
🕊「依頼さえ受けてくれれば、あなたにもお渡ししますよ。」
🦂「ボクはそういう仕事はしないんだ。あくまでも趣味だからね。」
🕊「え?」
ーーー
🕊「あなたも殺しが仕事なのではないんですか?」
🦂「違うよー。」
🕊「では、何故ここに?」
🦂「暇だから。暇つぶし。」
🕊「えぇ…」
🦂「仕事だろうと趣味だろうと、殺人は犯罪。普通の人とは相容れないんだよ。分かるでしょ?」
🕊「それもそうか。」
🦂「キミのそのあっさりしたところ、嫌いじゃないなー。」
🕊「あはは、ありがとうございます。」
(間)
🕸「じゃあこれ、ありがたく受け取らせてもらうわ。」
🕊「はい。どうぞお納めください。」
🕸「次も私が受けてあげるわよ?早さには定評があるから頼りにしてちょうだい。」
💋「えーーー!次はアタシ!アーターシ!」
🕸「ニイナはじっくり楽しむタイプじゃない。効率が悪いわ。」
💋「いーじゃん。べつに。」
🕊「じゃあ次はニイナさんにお願いしますね。」
💋「ほんと?オマエ話わかるじゃーん!」
🕊「では、また来ますね。」
(カランカラン)
ーーー
🚬「結構面白い奴が来たな。」
💋「ホントにね。悪くない。」
🕸「ふふ、今後も楽しみね。」
🎵「僕は彼女と遊んでみたいんですが…」
🦂「壊れちゃうじゃん。ダメだよ。」
🎵「やっぱりダメですか…」
🚬「意外と開花したりしてな。」
💋「お兄ってば〜」
🕸「ま、とにかく、」
🦂「期待して待ってようか。」
ーーー
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