崩壊 其れは孕み続けた季節 二月の雪の日 『妹』(Soror)の記憶(ゆめ)
「我々を楽園へ導ける箱舟は 哀れなる魂を大地から解き放つ
救いを求める貴女にArkを与えよう」
《Arkと呼ばれた物》(それ)は月光を受けて銀色に煌いた…
想い出まで裏切った 冷たい言葉の雨
幸せだった二人 永遠(とわ)に届かなくなる前に…
「ねぇ…何故変わってしまったの? あんなにも愛し合っていたのに」
涙を微笑みに換え詰め寄る 《Arkと呼ばれた物》(Knife)を握って…
──愛憎の箱舟(Ark)
「さぁ…楽園へ還りましょう、お兄様…」
因果 其れは手繰り寄せた糸 六月の雨の日 『兄』(Frater)の記憶(ゆめ)
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