怨憎会苦
擾鸞
怨憎会苦
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滲みる忌の聲
塞いだ耳孔の情緒は
忌まわしい光が
陽と侘る
貴方が生きている内には
鬼胎で夜も眠れません
視つけたい
途轍もない絡繰を
貴方が初めての人でした
何處へ行かうとも思ひ出す
癡れ者 あゝ何てこと
許されず今も何處かで嘲笑う
治ることの無い耳鳴りで
悲縛り 息できず溺れゆく
騙された愛も夢も
くだらない理由も
貴方の影ゆらゆら
豫知した世界は
裏腹に歩む
此れからは貳度と聲を
作り事を致さない樣に
未だ生きている貴方の事
怨むだろう
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