三文小説
Victor
三文小説
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Ladies and Gentleman 老若男女の皆々様、
本日は当劇場Victorへ御来場いただきまして、
誠にありがとうございます。
ここは、とある小さな小劇場。
当劇場ではスチームパンクをモチーフにした少々ダークな演目が行われております。
演者たちは見た目と同じく、一癖も二癖もある曲者揃い。
あなたは今宵、この舞台の目撃者になるのです。
愛と人生を紡ぐ物語、
どうか最後までしばしお付き合い下さい。
本日の演目は【三文芝居】
今宵紡ぐのは、とある作家の物語
それでは開演致します。
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-CAST-
???(CV.憂沢時雨)
( https://nana-music.com/sounds/05969857 )
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私は有栖川梓という小説家だ。世間から作品について色々と言われた挙句、ストレスが溜まり小説が書けなくなってしまった。うつ病と統合失調症を併発してしまったのだ。そんな時、ふと妙な考えが浮かんだ。物語を作り、その世界で暮らしてしまえばいいのではないか。架空の世界であれば、他人にとやかく言われることがないから自由に書けるのでは無いかと。その考えにとらわれた私は、自分に似た境遇の小説家のアリアという動かしやすい人物像を作り、この世界の構築にのめり込んでいった。だからVictorも私が作った架空の劇場で、君達劇団員も私が作ったものだ。だから、この世には存在していない。君たちが感じた歪な違和感は、きっと現世がズレとしてこの世界に入り込んでしまったせいなんだ。有栖川梓がアリアという人物になりきれなかった。これが原因なんだ。だけれど、この世界で君達と過ごした日々は本物だった。確かにそこにあったんだ。今まで騙していたことは悪かったと思ってる。許してくれなんて言えない。その代わりとして、この曲を聞いて欲しい。
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-lyric-
僕らの人生が
三文小説だとしても
投げ売る気は無いね
何度でも書き直すよ
誰もが愛任せ
いつまでも彷徨う定め
この小説(はなし)の果ての
その先を書き足すよ
真実と向き合うためには
一人にならなきゃいけない時がある
過ちだと分かっていても尚
描き続けたい物語があるよ
あゝ
駄文ばかりの脚本と
三文芝居にいつ迄も
付き合っていたいのさ
あゝ
君の不器用な
表情や言葉一つで
救われる僕がいるから
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来月は全体曲をお届けいたします。
Victorのプレイリストはこちら。
1st ソロ曲+全体曲
( https://nana-music.com/playlists/3335616 )
2nd ユニット曲+3rd全体曲
( https://nana-music.com/playlists/3378899 )
4th ソロ曲
( https://nana-music.com/playlists/3434282 )
#Victor
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