12月の演目のお知らせ
ドールショップ【EQCENTRIEQUE】
12月の演目のお知らせ
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これは白い雪に包まれたとある街でのお話──
一人の男が華やかに飾り付けられた
街を横目に家路を急いでいた。
急いで家に帰らなければ。
そう、だって今日はクリスマスなのだから。
赤と緑に飾り付けられた部屋に
星の飾りが輝くクリスマスツリー。
焦げ目のついた大きなローストチキンに
ぱちぱちと光を反射するシャンパングラス。
そしてプレゼントに目を輝かせる子どもたち。
男は思わず口元に微笑みを浮かべながら
脇に抱えたプレゼントを持ち直す。
白い雪にさくさくと音を立て黒い足跡を残す
足先を早めようとしたその時。
………ふふっ。……あははっ……!
微かな笑い声に驚いて空を見上げると、
雪のちらつく夜空を馬車が横切っていく。
いや、本当にあれは馬車なのだろうか?
空を飛んでいるうえに繋がれているのは
メリーゴーランドで見るような木馬だった。
色とりどりのたてがみを持つ木馬達は
機械仕掛けの足をぎしぎしと軋ませ、
鈍色の夜空を駆けて行く。
馬車の中では天使のように愛らしい少女たちが
笑いながら美しい歌声で歌っていた。
大切な人への愛を。幸せを。安らぎを。
歌に乗せて街に降り注いでいく。
呆然とする男に気が付いたのか、
少女たちの中でも一際幼い容姿の
桃色の髪をした少女が微笑んで手を振る。
「メリークリスマス!」
鈴の音のような声とともに
不思議な馬車は雪のように夜空に消えた。
そう、今宵はクリスマス。
そのような不思議な出来事も起こるもの。
男はきっと家に帰り、
子どもたちに語るのでしょう。
四人の天使たちが乗った木馬の馬車の話を…。
(ウルツァイトはぱたんと赤い表紙の本を閉じる)
さぁ、今日のお話はここまで。
特別製のホットチョコレートを飲んだら、
今日は早めにベッドにお入り下さいね。
何せ、夜更かしするような悪い子には
サンタさんはプレゼントをくれませので…。
朝起きたら良い子の枕元にプレゼントが
置いてあることでしょう。
それでは皆様、良い夢を───。
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2020.December
テーマ「クリスマスソング」
New Sound coming soon…
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