魔法の鏡
ひとしずくP ゆら。
魔法の鏡
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天井裏の 狭い小さな部屋
そこには誰も 訪れたことはない
孤独な世界の真ん中で そっと
幸せを夢見てる 儚い少女
ある日のことです
古ぼけた鏡に 突然映った少年の姿
魔法使いと名乗ったその人は
私にそっくりな 笑顔で笑う
廻り始めた運命 変わり出す日常
初めてできた、「友達」って呼んでいいの!?
戸惑いながら鏡越し 重ねた瞬間に始まる
魔法の時間 「名前を呼んで?」
触れたその手から 伝わる君の声
暖かくて、不意に涙がこぼれ落ちた
このままでずっと 握っていていいの?
寂しい世界で一人 ずっとずっと、待っていた
鏡の向こうの 優しい手
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