冷たい夜に見た夢【メアリ】
NAZNA
冷たい夜に見た夢【メアリ】
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夜ともなると吐く息が白い…。肌を刺す冷気、澄んだ空に星が煌々と輝く。家の外に椅子を出して、世界樹のお茶を片手に空を見上げるパジャマのメアリ。
「うーー、サムサム…。でも、なんか懐かしいヨ…嘉嘉はもともと寒い所。寒い夜は皆でくっついて寝たネ!…ふふ、翔華はいつも1人で寝るて言てるの二、起きたら背中をくっ付けて寝てたネ!白姉弟子はとぉても温かくて優しかたなー」
はぁ…空に舞う白い溜息とお茶の湯気。静かな夜にお茶を啜る音が響いた。嘉嘉は標高が高く山深い土地の為、キリエに比べて気温が平均的に低い。夏を過ぎれば今のような夜がすぐに訪れる。メアリにとって、こんな寒い夜はノスタルジックな気分にさせてしまうのだろう。
「一人暮らし…悪くないネ。自由だシ!静かだシ!全部家のものは自分のものネ!…でも…」
虫の音、震えるような寒さと青い月。
「…皆、どーしてるかナー…」
これ以上は耐えられないと、手を擦りながら家に入るメアリ。ベッドに入るその瞬間までも、門下の皆が頭をよぎる。誰も居ない家、おやすみなさい…答えられることのない就寝の挨拶を呟いた。
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嘉嘉の記憶を辿った後、見た夢を教えて下さい。
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