か み か く し
読み手:幸之助(さちのすけ)
か み か く し
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滑舌ぅ!!!難しかったです…
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穏やかな山の中、家族で帰省していた自分は一人外を歩いていた
ふと、どこか遠くから鈴の音が響いて聞こえた
今はお盆の季節。何かしているのだろうか
興味本位で鈴の音の鳴るほうへ、少しずつ足を進めはじめる
「それ以上は行っては行けないよ」
ぴたり。
そう聞こえては足を止め、後ろを振り返る
「もどりなさいな、もどりなさいな」
振り返るものの誰もいない
直接頭の中に聞こえる感覚だ
不思議に思いつつも、ただその声はどこか、酷く懐かしく感じて
「ゆっくり、ゆっくり」
包み込む、けれど少しモヤのかかった声に引き寄せられるよう、気がつけば鈴の音の反対へゆっくり歩き始めていた
ゆっくり、ゆっくり
「ゆっくり、ゆっくり」
ゆっくり、……ゆっくり
サクサクと草を踏む音が心地よくて
…あれ
…ここは
……何処だ
ぼんやりとしてくる意識
目の前には沢山の彼岸花の中に、にたりと笑う誰か
「おかえり、愛しい我が子」
次はハッキリと声が聞こえた
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