【一人声劇】拝啓、夢の中の君へ
読み手:マル 台本:つむぎ BGM:Luce様
【一人声劇】拝啓、夢の中の君へ
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君がいなくなってもう随分たったね。
僕は毎年少しずつ歳を重ねて、たくさんの出会いと別れを繰り返している。
なのに写真の中の君はずっとあの頃から変わらず無垢な笑顔のまま。
毎晩君が夢に出てくる度に、僕は君を助けようと必死で手を伸ばすんだけど届かないんだ。
ねぇ、いつになったら届くのかな。
いつになったら僕の手をとってくれる?
ただ夢の中だけでいい。
お願いだから僕に触れてよ。
君の温かさを、温もりを僕に感じさせてよ。
なんて、こんなこと言ったらまた君を困らせてしまうね。
それならさ…ひとつお願いがあるんだ。
もしね、もし君が僕を許してくれるなら。
最期の眠りにつくその時には、どうか僕の手をとってください。
その時まで僕はずっとずっと君に手を伸ばし続けるから。
これが今の僕が生きる理由。
そして君にできる唯一の罪滅ぼし。
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