二人声劇「夏の法螺話」
狐【星夜】主人【】
二人声劇「夏の法螺話」
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[花火の音]
狐「うわぁ…綺麗だ」
狐:空を埋め尽くす光の花。
そう、今日は主人さまが治めた村の追悼の日。
[走る音]
狐「主人さまー! 起きてください。今日は…」
主人「起きてるわ」
[叩く音]
狐「痛っ! 起きてるなら早く準備してください!」
主人「わかったわかった。……もう、千年も経ってしまったんだな」
狐「主人さま…」
主人「さあ、まずは境内の浄化だ。手伝ってくれ」
狐「は、はい!」
狐:主人さまは時々、千年も前に亡くなった村人たちを想って、とってもくらい目をするのです。
狐「あ、主人さま。人間が境内に入ってきましたよ!」
主人「なに? 今日は祭りの準備で立ち入れないはず……いや。あれは放っておけ」
狐「どうしてですか?」
主人「いいんだよ。さあ、少し休憩だ」
狐「わかりました! お団子用意しますね」
狐:こうして始まった夏祭り。
主人さまは、花火が上がった時に、語ってくれました。
苦しくて辛い、でも楽しかった過去のお話を。
そして思ったんです。
狐「この命が尽きるまで、あなたのそばにいます。主人さま!」
狐:主人さまは笑って、列をなす人々を眺めていました。
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〔ルビ〕
主人…あるじ
追悼…ついとう
境内…けいだい
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- 星夜
- しろくま きよ冬眠中コラボ失礼致します(。ᵕᴗᵕ。) それと、フォロー失礼致します。