かめろま16

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OK (ジュリー)人が来ると困るわ！ (アゾラン)構うものかぁ (ジュリー)ダメよぉ (アゾラン)ふぅん…… (ジュリー)あなたがこのお屋敷に現れるまでつまらなかったわ (アゾラン)そうかい？君のご主人のトゥールベル夫人、うちの旦那がぞっこんと見たね。たまにはああいうのも良いのかなぁ (ジュリー)まぁ (アゾラン)だが、ここに来て一週間にもなるのにどうももたもたしてる (ジュリー)そうなの？ (アゾラン)うん。ところで、いつも決まって散歩なさる旦那を、お前の所の誰かが後を付けたろ？ (ジュリー)あぁ、あれはね。あのヴァルモン様がこんな田舎に何しに来たんだろうと気になってうちの下男が (アゾラン)なるほど (ジュリー)そしたらね、ヴァルモン様が貧乏な小作人が借金を払えなくて立ち退きを迫られてる所にいらっしゃったの。そして、その場で気前よくぽーんと全部お支払になったんだって。 (アゾラン)その小作人の家に真っ先に飛び込んだのは俺だもん (ジュリー)あなたが？奥様が大変感動していらしたわ (アゾラン)そうだ！旦那は下男が見てるのを知っててやったんだ (ジュリー)何ぶつぶつ言ってるの？ (アゾラン)いや、何でもない (ジュリー)そしたら私……昨日の午後、お二人の大変な所を見ちゃったの (アゾラン)えっ、見たの？ (ジュリー)ねぇ、アゾラン。私の味方になって (アゾラン)俺はいつもお前の味方だよ。さあ、話してごらん？