天ノ弱
164 feat.GUMI
天ノ弱
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#ペンローズの噂話
ぐるぐるぐるぐる考える。まずは情報の整理から。ぼくが得た情報は、全部一気に考えるには多すぎる。
「…どうしよう、わかんないー…」
世界の真実に気がついて、一つの「権利」を与えられて、その上まだ考えなくちゃいけないことがあるだなんて。
確かにペガちゃんはウソを言っていたわけじゃないけれど、でも、単純な、ムシの良い話ではなかった。
ぼくは身勝手になりきれないから、自分の為だけに「権利」を行使するのはどうにも気が引けて、けれど、ぼく一人の空間では良い案も、考えの糸口すらも思い浮かばなくて。
そもそもの話、ぼくはあまり考えるのは得意じゃない。世界についてなんて考えたこともなかったし、真実に気がついてもなお、記憶に封がされているのか、イマイチピンとこないでいる。
哲学的な問いは難しそうで嫌いだったし、ただ毎日なんとなく楽しく過ごせればそれで良いと思っていたのに。
行きたい大学だってあった。将来の夢もあった。でも、このままじゃきっと叶わない。
じゃあ、どうすればいい?ぼくは、みんなは、どうしたら助かる?そもそもぼくは…いや、これはひとまず考えないでおこう。
あぁ、ひとりぼっちってこんなに苦しいんだ。よくわからなかった彼らの気持ちが、初めて少しわかった気がする。
「はやく、はやく、誰かきてぇ…」
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こちらは、サキさん主催の一次創作企画『夢見るペンローズ』の宣伝サウンドです!
とっても素敵な企画なので、気になる方は是非下記のTwitterアカウントや最初につけたタグから本編や他の人たちの創作をご覧ください!
公式Twitter:@sakikikaku
素敵な伴奏→ココア@ 様
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