【声劇台本】オレンジの夜
カボチャ( ) 少年( ) 演奏/レーニャ
【声劇台本】オレンジの夜
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レーニャさんの演奏する
ad-lib piano BGM 雫鏡色
をお借りしました。
何かが始まりそうで、何も始まらないお話です。
もしかしたら何か始まるのかもしれないけどそれはもう、ぼくの手から離れたお話です。
ファンタジーは少年少女のものだと思っています。
そこに大人が介入すると、つまらない「リアル」になってしまう・・・
という、頭でっかちな「大人」の思い込みですが。
台本をどう受け取るかは自由なので、お好きに演じていただけると嬉しいです!
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カボチャ:間違ったっていいんだよ。
それがきみの出した答えなら。
カボチャに空いた昏い穴
どこまでも深いその奥で、
きみがふっと笑った気がした
少年:どこへいくの?
駆け足で息を切らせながら尋ねる。
カボチャ:この石段を登れば大きな教会がある、
そこに向かおう!
不格好なカボチャ頭を器用に支えながら
きみはどこまでも駆け上がる
カボチャ:そこからなら街をぜーんぶ見渡せる
少年:そこで何をするの?
カボチャ:決まってるだろ?
イタズラさ。
彼が誰だかわからないし
何をするかもわからない。
だけどとにかくドキドキした。
少年:ねえ!
カボチャ:きみは質問ばかりだな。
知っているかい?
誰かにもらった答えには
意味も価値もないんだ。
自分で選ぶのさ。
本当に価値のある答えはね。
少年:自分で・・・
カボチャ:ついて来るかい?
少年:もちろん!
薄暗い街は暖かいランタンの灯りでオレンジに染まっていた。
不安は無かった。
だって、
これはぼくが自分で決めたことだから。
Comment
5commnets
- おとめ襖猫さん 大っっ好きな台本お借りしました…!! 大人が入らない考え方が凄い好きでした
- ヨウコラボ先にてお借りしました。 素敵なお話をありがとうございました!
- しろ🍙台本おかりいたしました、わくわくしました。
- Saya。素敵な台本お借りしました。
- 関泉英多郎コラボさせて頂きました。ありがとうございました。