【chapter.12】メーベル【お料理教室】
#S警犯
【chapter.12】メーベル【お料理教室】
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ー クッキングスタジオ ー
「それでは、皆さんテーブルの方で協力して
作ってみてましょう」
アロイス「タッガーさん、今日もお願いしますね」
アーノルド「こちらこそ、よろしくお願いします。
早速、始めましょうか」
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アーノルド「ガバナーさんは、アウトドア趣味ですか?」
アロイス「?えっと……どうして?」
アーノルド「あ、気を悪くされたらすみません。その…
結構、腕に傷が多いみたいなので……」
アロイス「あー!そういう事でしたか。ま、若気の至りみ
たいなモノですよ。友人と喧嘩やらに明け暮れて
た時期がありましてね」
アーノルド「そうでしたか。俺も軍人上がりなんで、傷は
多い方なんですけど、ガバナーさんもなかなかだ
な……と思って」
アロイス「ハハハハッ、今度は調理で傷を増やさないように気
を付けないといけませんね」
アーノルド「フッ,そうですね」
アロイス「さあ、最後の工程やりきりましょう」
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ー 高層マンション一室 ー
アロイス「……今日もタッガーさんのおかげで上手く出来た
な。自分一人でもまた挑戦してみるか。
……しかし、この間の摘発で新薬流通のタイミ
ングがすっかり狂った。
次はどんな手を打つかな……。
っとに、使えねえ愚図どもばっかで情けねえっ
たらありゃしねえ。次ヘマしたら全員締め上げ
てやる……」
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ー アパート一室 ー
アーノルド「今日のは旨かったな、次も楽しみだ。
明日の差し入れ……みんな喜んでくれるだろ
うか。
それにしても、治安の悪化に闇市の物流に果
ては殺人やテロ行為か……
近頃Murdiasが勢い付いてる気がする。
万が一を警戒して、備えておくべきだな。
……スラムにも事情があれど、人の命を徒に
弄ぶのは、赦せる訳がない。」
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これは、決して交じり合う事のない
信念を抱く二人の
つかの間の交流の記録である
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【メーベル/バルーン】
by お料理教室
(アロイス・レト・ガバナー)
(アーノルド・タッガー)
(アロイス)笑えないわ 「不幸になった」って
どの口が言うのだろう
もう何回 誤魔化している その指で遊んでる
(アーノルド)ふざけないで 被害者ぶったって
何も変わりはしないのに
こうやって 夜は更けてく おやすみ
(2人)
だから 相対になるのは夜が明けてから
ほらね 今日は眠るのさ
そして こんな言葉に意味などはないから
気にしないで
(アロイス)目を閉じて
(アーノルド)Ah-a 青になって熟れる様な
(アロイス)Ah-a 赤になって枯れる様な
(アーノルド)Ah-a 拙い拙い想いだけ
(アロイス)募ってしまって仕方がないんだよ
(アーノルド)だから
(2人)だから相対になるのは夜が明けてから
ほらね 今日は眠るのさ
そして あんな言葉も優しさというから
触れる様な虚しさが
(アーノルド)残る
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伴奏:アコ 様
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