【chapter.8】1925【ミール】
#S警犯
【chapter.8】1925【ミール】
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ー アラディス邸付近アパートー
ミール「ハーーーーー。今日も一日終わった……」
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【PM2:00】
ー アラディス邸 ー
レオノール「ねぇミール?この間から出てきた組織の新薬ある
じゃない?」
ミール「ああ、幹部会議でそんな事言ってましたね」
レオノール「あの新薬、うちでも少し貰って今度のパー
ティーでみんなに使って貰うのはどう??」
ミール「…!……はい??」
レオノール「広めた方がいいのよね?組織の薬だもの」
ミール「……いや、明らかに富裕層向けじゃないですよ、
あの薬。それに、そういうのは下町から流すもん
なんですよ。お嬢様がいきなりお友だちにばら蒔
いたら、すぐに足がついてサツに見つかりますよ」
レオノール「…あら。いい案だと思ったのに」
ミール「こういうのは、プロに任せときましょう…」
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ミール「ほんっっっとに心臓に悪いわ、あのお嬢の考え
ることは……。
っつーかちょっと考えればわかるだろ!?!?
どんだけ中身足りないんだよ~……ハァ。
会議の最中なんか考えてんなと思ったけど、ああ
いう事だったか……。
その場で迂闊に発言されなくてよかったー…。
こっちの命が持たない。
……よしっ!気を取り直して!!
折角給料入ったし、この間気になってたリストランテ予
約してみよー。
へえ、味も評判もそれなりで価格も高いのに。
ドレスコードないんだ。楽でいいや。
……っわ、うまそーーー。
よし、来週予約っと。
また一週間…がんばるかーーー」
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これは狡猾に生きる
1人の若者の記録
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【1925/とみー】
by ミール・ドナシェルト
いたいけなモーション 振り切れるテンション
意外、意外 いけるものね
繰り返す問答 答えなら無用
嫌い、嫌い縛らないで
ひとりぼっちの「ぼっち」を押すの
やめて、よしての妄想で
買えないものなどないのです
転じて言えば何物にも
値段をつけて売るのです
尊徳の感情はないの
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伴奏:MUGi 様
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