反逆の宣言 台本テスト
--
反逆の宣言 台本テスト
- 8
- 0
- 0
反逆の宣言
「――スバル!」
(慌てた様子で駆け寄る)
「もう、心配するじゃない。目が覚めてすぐにいなくなったって、ラムとレムが大慌てで屋敷中を走り回ってたから」
「ん、ゴメンゴメン。ちょっとベアトリスに捕まってた」
「また? 少し前にも悪戯されたって聞いてたけど……」
「……」(無言で見つめる)
「……どうしたの?…私の顔、何か付いてる?」
「可愛い目と、耳と、鼻と、口が付いてるよ」
「……?」(口説き文句が理解できなかった様子)
「……あ、その、無事で良かった」
「うん、私は大丈夫。スバルが守ってくれたもの。スバルの方こそ、体の調子は?」
「おお、快調快調。ちょっと血が足りなくなって、ごっそりマナ持ってかれて、寝起きの衝撃で体力削られて、メンタルをバットでフルボッコにされた感があるけど、元気だよ!」
「そっか、良かっ…え!?それって満身創痍って言うんじゃ…」
「さあ、行こうぜ。時間は有限で世界は雄大、そして俺とエミリアたんの物語は、まだまだ始まったばかりなのだ」
「そうね……え? 今、なんて言ったの? たんってどこからきたの?」
「いいからいいから」
スバルは心の中で宣言する。
これは、自身に『異世界召喚』と『ループ』を課した存在への、反逆の宣言だ。
ーー誰の嫌がらせか知らねぇが、全部まとめてほえ面かかせてやんよ。
この一週間を乗り越えて、あの日々の続きを……エミリアとの約束を、絶対に果たしてやる。
Comment
No Comments Yet.