グラスに浮かべたアバンチュール (オリジナル/Reboot)
Pieta
グラスに浮かべたアバンチュール (オリジナル/Reboot)
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にわか雨のように、不意に訪れる。
『一人じゃ寂しい』 安い言葉で。
生乾きのコートと汚れたヒールを、
雑に脱いだ君はタバコに火を点けて。
後ろ手に隠したナイフを
横目に見る君は僕に、微笑んで。
一晩限りの夢と、信じてグラスへと注ぐ。
危険な香りと共に、君は一口で飲み干す。
朧気な記憶の淵で、乱れた君は艶やかに。
朝焼けに染まる肌を濡らす。
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