【声劇台本】彩を求む 最終話

台本【✕✕】少年【 】BGM【みわたか】

ついに最終話！後付けのの海の音！ でも、番外編があるのさ( ˙꒳​˙ )ｷﾘｯ 誰かがやってくれたら投稿かなw さぁ全話読んで感想を書けぇ！ 1話はこちら⇒https://nana-music.com/sounds/05a5b188 少女のお話、0話はこちら⇒https://nana-music.com/sounds/05a7cab5 ⚠️注意⚠️ 性転換不可、性格(一人称等)変更不可 その他アレンジ可能 切ないBGMにも拍手！ では、頑張って！ イーゼルの上の絵。 彼女があのウエディングドレスを着た絵が、黄昏時の光に照らされる。 薔薇のような美しいドレスに身を包んだ海のような彼女は、幾分か大人びていて、自分の絵なのに見とれてしまうほどだ。 僕は気づいた。 この感情が好きという事なんだ。 愛しているという事なんだ。 人を愛すことは、とても幸せで、とても辛いんだと同時に知る。 その絵に近づくと、絵の中から彼女が飛び出した。 上半身だけイーゼルから突き出して、顔を近づけた。 唇が触れる。 一瞬ではあったが、唇の柔らかさと、確かに伝わる体温が体感時間を引き伸ばす。 その感触も、香りも、波の音も、全身で感じ取る。 離れた唇は少し動いて、絵に戻る。 5文字、発された言葉は僕の頭に響いた。 唇を触ると、桜のような色が指につく。 幻ではない。 そして、もう彼女とは会えない。 ただ、絵の中で微笑んでいる。 この笑顔はいつでも僕に勇気を与えるだろう。 今日は、彼女の命日だった。 時は流れた。 60と数年間、彼女を忘れたことは無い。 結婚もせず、しがない画家をやっている。 ある絵は、評価されたが売る気は無い。 今日も僕は、少女の絵を横目に眠るのだ。 #小説 #声劇台本 #恋愛 #切ない