チルドレンレコード
Élite chantante
チルドレンレコード
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律「今回はÉlite chantante最後の共同任務になります」
歌衣「今日は異分子が一番活動する日です。絶対に、気を抜かないように」
律&歌衣「必ず無事に帰ってきてくださいね」
会長、副会長にそう言われたÉlite chantanteは、寂しそうな表情を滲ませながら、硬く頷いた。
仲の悪いAngelo bianco໒꒱と✦Voce nera。私情が許されない任務で、彼女達はどこか寂しげに歌声を重ねた______。
今回のÉlite chantanteのサウンドは、Angelo bianco໒꒱、✦Voce nera合同任務となっています。また同時に、当企画のラストサウンドとなっております。今回はストーリーもありますので、ぜひ彼女達の歌声、物語をご覧ください。1年間本当にありがとうございました。
歌唱隊員
Élite chantante
《Angelo bianco໒꒱》
🌸桃瀬聖緒(cv.梨里花)
🎐咲森智花(cv.メイプルちゃん)
《✦Voce nera》
🍓木石野々(cv.みゅる)
🕊飯坂彩音(cv.いずみなな)
歌詞
🕊🌸白いイヤホンを耳にあて
🍓🎐少しニヤッとして合図する
🍓🌸染み込んだこの温度が
ドアをノックした瞬間に 溢れそうになるよ
🕊🎐「まだ視えない?」 目を凝らして臨む争奪戦
あの日躊躇した脳裏から
🎤「今だ、取り戻せ」とコードが鳴り出しそう
✦愛しくて、辛くて、世界を嫌ったヒトの
໒꒱酷く理不尽な「構成」肯定していちゃ未来は生み出せない
🎤少年少女前を向く 暮れる炎天さえ希望論だって
🍓「ツレモドセ」🎐「ツレモドセ」
🌸三日月が赤く燃え上がる
🕊さぁさぁ、コードを0で刻め
🎤想像力の外側の世界へ
オーバーな空想戦線へ
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.
📚Élite chantante Last Story
♪〜
少女達の歌声と異分子が放つ攻撃の音が廃墟に響き渡る。
やがて凄まじい轟音を響かせて、異分子が破裂した。
🍓「っああ〜!!汚れるから破裂すんのやめてよもう!!」
🎐「野々!!そんなこと言ってる暇あったらこっち手伝いなさいよ!」
🍓「智花に指図される覚えはないんだけどぉ〜♡」
野々はうるさいとばかりに顔を顰めながら智花に加勢する。
しかしその表情は、いつもの恐ろしいほどの不機嫌顔よりも、幾分かましに見える。
智花も特に怒ることもなく野々と協力して敵を倒し始めた。
🌸「野々ちゃんは相変わらずだね〜」
🕊「ご、ごめんなさいほんとに…。あとで野々ちゃんにはしっかり言っておくので…」
🌸「べつに彩音ちゃんが謝ることはないよ〜。おっと……両方から来てるねぇ、彩音ちゃんいける?」
🕊「もちろんです!」
一方聖緒と彩音は背中と背中を合わせ、協力して戦っていた。
聖緒のほうに異分子が多く現れれば彩音も加勢し、逆に彩音の方に集まれば聖緒が加勢する。
完璧な動きで効率よく異分子を倒していっていたが、その表情は寂しそうであった。
彼女達がどこかいつもと違うのは、彼女達の任務が今日、終わるからであった。
歌唱精鋭隊"Élite chantante"の任務は"選ばれた者が1年間異分子と戦う"というもの。
彼女達はこの日、任務を終えて6年後に選ばれるであろう新しいÉlite chantanteに任務を引き継ぐのだ。
次のÉlite chantanteが選ばれるまでの間は、元Élite chantanteのみが所属する国の歌唱精鋭隊だけで異分子を排除できるくらいに、異分子の活動が落ち着く。
毎日のように戦ってきた彼女達は、それぞれ元Angelo bianco໒꒱の歌唱精鋭隊と元✦Voce neraの歌唱精鋭隊に分かれ、よほどの事情がない限りは会えなくなる。
それほどまでにAngelo bianco໒꒱と✦Voce neraの対立は大きく、深く、誰にも戻すことができないほどのものであるのだ。
この任務が終わり日付が過ぎれば、彼女達はきっともう二度と集まることもないし、会えない。
その事実がどこか4人を苦しめていた。
🍓「…任務が終わったらさ」
任務最終日に決まって増殖する異分子が落ち着き始めた頃、野々がぽつりと語り出した。
🍓「あんた達ふたりと顔を合わせることもないし、任務で汚れることもほとんどなくなる。だから早く終わんないかなって、思ってた」
珍しく真面目に言葉を紡ぐ野々に、全員が辺りを警戒しながらも耳を傾けた。
🍓「でもさぁ、なんでだろうね。今日になったら…辛くなってきちゃった…。野々らしくない…っ。最近はずっと彩音と智花と聖緒と任務するのが当たり前だった。明日からなくなっちゃうのが…なんでかしんどいの」
🕊「野々ちゃん…それは私もだよ。みんな知っている通り、6年間はほとんど異分子は出ない。私達もパトロールするだけの日々が続くんだと思う。もちろん平和なのはいいし、戦闘をしたいわけじゃない…。でも私はそういうの関係なく、この4人で、これからもいたいんだって…ずっと思ってた」
🎐「…なによ、珍しく真面目じゃない。まあ確かに、この4人でいるのは…そんなに居心地が悪かったわけじゃないわ。この一年でお互いの印象も変わって、対立してる意味もわからなくなった。なんだかんだ私達って…気が合ったのかもね。…そうだ、全部片付いたらどこか遊びに行きましょうよ。最後に…ね。」
🌸「いいね〜!もう会えなくなっちゃうかもしれないから、倒し切ったらたくさん話そうよ〜!野々ちゃんの使ってる化粧品とか、彩音ちゃんの得意なヘアアレンジとかさ、今まで一緒に任務やってきたのに、お互い知らないこと多過ぎだよ〜。最初で最後の、女子会しよう!任務で辛かったこととか話してゆっくりしたいね。…ん、大軍が来たよ。みんな準備は大丈夫?」
🕊🍓🎐「もちろん」
🌸「よしっ」
🌸🕊🎐🍓「行こう!!!」
*
巨大な異分子が倒れ、大きく破裂音を響かせて散った。
🔱「みんなお疲れ様〜〜!今の異分子で最後だったよ〜」
⚜️「お疲れ様でした…!!!」
4人は無言でハイタッチを交わし、涙を流しながら笑った。
彼女達はボロボロになった戦闘服から制服に着替え、最初で最後の女子会を楽しみ________
解散の時を迎えた。
🔱「この鐘を合図に、✦Voce nera」
⚜️「Angelo bianco໒꒱共同歌唱精鋭隊」
🔱⚜️「今年度Élite chantanteを解散します」
ゴーン、と鐘が鳴り響き、彼女達はそれぞれ元Angelo bianco໒꒱、元✦Voce neraが所属する国の寮へと足を進めた。
______誰1人、互いを振り返る者はいなかった。
゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.―
皆様こんにちは。Élite chantante主催の琉伊です。皆様1年間誠にありがとうございました。1年前に始まった当企画は、無事に最後まで活動をすることができました。全てはキャストの皆様、副主催、そして皆様のおかげです。本当にありがとうございました。このあと異分子が終息し、彼女達は対立の壁を壊して平和な日常を送れるのか。彼女達の行く末は皆様のご想像にお任せします。…きっと、彼女達は幸せになれるでしょう。
皆様改めて1年間本当にありがとうございました。
Élite chantante 主催 琉伊
副主催をさせて頂きましたNyです。歌で戦う少女達と共に活動してきて1年。とても時が経つのが早く、充実したものでした。皆様にとっても、そのようなものでありましたのなら嬉しい限りです。ありがとうございました。
Élite chantante 副主催 Ny
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