ガールズ・イン・ザ・フロンティア【私立ラカージュ学院】
二藍翼颯/月白のあ/朱華璃珠
ガールズ・イン・ザ・フロンティア【私立ラカージュ学院】
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9.ガールズ・イン・ザ・フロンティア
前の曲が終了し、雰囲気を切り替えるように暗くなっていたステージがパッと明るくなった。
中央に見えるのは、1本のマイクスタンド。
そしてその後ろに紫色の髪の少女が立っている。
💜「次は、二藍組だよぉ〜♪」
のんびりと告げられた言葉に観客は期待で胸を弾ませた。一体どんなステージになるのだろうか。
二藍が袖に向かって声をかける。
💜「りた〜〜〜!のあちゃん先輩〜〜〜!」
左右から分かれて出てきたのは赤色の髪の少女と、白色の髪をした少女だった。2人は中央まで来て二藍の両隣に立つと、軽くお辞儀をしてから口を開いた。
🧡「えっと、初めましての方もいらっしゃると思うので軽くご挨拶を。ラカージュ学院カプリチオの朱華璃珠です」
🤍「同じくラカージュ学院ノクターンの月白のあでーす!」
💜「てことで、同じ放送委員のりったんと同じ紅茶部の月白たんの3人でお送りしまぁす」
🤍「はーい!月白たんで〜す!!………って、誰が月白たんやねん」
💜「のあちゃん先輩ないすつっこみ〜♪」
🤍「いやぁ〜それほどでもあるね」
💜「今日もキレっキレだねぇ」
🤍「まぁね!もっと褒めてくれてもいいよ」
💜「…そういえばさっきからりた喋らないけどしんだ??」
🤍「えっしんだの??しんだ??」
🧡「そうやってすぐ人のこと殺そうとしないでくれる?」
💜🤍「「生きてた〜〜!!!」」
🧡「……はぁ、皆さん前フリが長くてごめんなさい。紅茶部こういう人たちで…ほんともう…ほんと…」
💜「これから歌うのにりた疲れてる?大丈夫?」
🧡「だれのせいだと思ってるの??」
🤍「あはは、いやごめんね、夏ライブテンションあがっちゃって。てへぺろ」
🧡「分かってたけど、反省の欠けらも無いっ…!!………やっぱり紅茶部、同好会への格下げ打診しようかな…?(ポソッ)」
💜🤍「「さあ!!曲の話でもしよっか!!」」
🧡「言っておくけど、話進まなくなるから紅茶部は漫才は禁止だからね」
💜「なん……だと……!?」
🧡「つばさ?」
💜「( 'ω')ワカッタ!」
🤍「今回3人で歌う曲は、なんていうか…反抗心バリバリ?戦闘力高め?って言うのかな。とりあえず ▼ ガンガン いこうぜ ! って感じ」
🧡「待って、その説明合ってるけどなんか違う!」
💜「頑張ってオラオラ感出せるように歌うから楽しみにしててね〜」
🧡「私たちが歌うの喧嘩ソングじゃないからね!?」
💜「えへへ〜♪」
ほけほけと笑いながら二藍は目の前にあったスタンドからおもむろにマイクを取り、静かにひとつ、瞬きをした。
その瞬間、芸人さながらのトークを繰り広げていた3人のアットホームな空気が一瞬にして掻き消える。
💜「…守るべきは過去じゃない」
ステージに響くのは静かな声だけ。
物音をたてるのがはばかれるほどの空気に、観客は思わず息を飲む。
たった一瞬でステージは作り替えられた。
これから始まるのは、3人のアイドルとしての時間。
🧡「私たちが生きているのは、」
🤍「過去じゃなくて現在(いま)だから」
——照明が切り替わる。
💜「僕たちの歌を聴いて!」
「「「ガールズ・イン・ザ・フロンティア!」」」
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💜二藍翼颯
🤍月白のあ
🧡朱華璃珠
🎵全員
💜お気に入りだったフェアリーテイル
なぞるように生きてきたけれど
🤍幸せの そのイメージは
今では もうホコリかぶりで
🧡窓の外 瞬く星が
悔しいくらいに眩しいから
💜手を伸ばし 強く願うよ
🤍舞踏会より煌めく場所
🧡待っていても手には入らない
本当の宝物は
🤍叫ぶよ
💜'Cause I love you!
🎵自分の言葉で
🎵拓け!
バックパックに希望つめて
自分の足で歩け シンデレラ
🤍夢は他人ひとに託すな
💜かけがえない権利
🎵お仕着せの幻想 捨てて
新たな地平へと飛び出そう
🧡守るべきは過去じゃない
🎵ずっと Stay at the frontier!
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