晩夏

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#台本 #1人声劇 #朗読 #台詞 #1人用台本 #夏 #コラボ用 #コラボ募集 #シリアス #オリジナル ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 夕刻 窓を開けるとクーラーの冷気はあっという間に暑気に塗り替えられ、蝉の鳴き声が届く 薄ぼんやりとした部屋の暗さに揺蕩いながら 時折肌を撫でる涼やかな風で夏の終わりが近いことを思い出す。 境目が淡くなった視界に、全てが泡沫となるように錯覚させられた。 あわいに落ちていく刹那、抱えた想いが浮かび上がる それのもつ熱が胸の内を焦がしチリチリと傷む 夏の終わりと共にこの熱も消えてしまえばいいのにと願った ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー