6話
True End
6話
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詩音「俺のわがままに付き合わせて悪かった。ほんとにごめん。だから、ここから先は2人とも好きに生きて」
黎「なんで、ですか」
黎「俺は、あんたのわがままに付き合ってるつもりはなかったですよ。昔から名前や兄や父じゃなくて俺自身をみてくれてた詩音さんのことが好きだった」
「この数ヶ月、あなたと歌えて純粋に楽しかった。あんなに嫌いだったアイドルに、もう一度本気でなりたいなんて夢見てしまうくらいには、楽しかった」
詩音「黎...」
蒼空「ねぇ詩音。俺も、ここにいたのは自分の意思だよ。2人がいるから、2人と歌っていたいから、生きていようと思えたんだ」
詩音「蒼空...」
黎「嘘でもやめるなんて言わないで下さいよ」
蒼空「俺は、詩音の本音が聞きたい。ホントの詩音の気持ちを知りたい」
詩音「...俺も、本当は、まだ3人で歌っていたいよ。でも、2人の人生を邪魔したくなかった」
蒼空「邪魔なんかじゃない。屋上で出会ったあの日から俺の生きる意味は、ここだから」
黎「そうですよ。拾っといて、勝手に捨てないで下さいよ」
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