声劇 『自分の居場所』

読み手◯◯/台本 ひでぼー/BGM 川瀬さん

自分のことを台本にしました。 ただ、知って欲しいだけなんです。 自慢じゃないし、恵まれてないアピールをしているわけではない。それは知って欲しいです！ ただ、知って欲しいだけなんです。 後ろ向きな内容ですが、良かったら、台本を読んで頂けたら嬉しいです✨ ※一人称、語尾、話し方などは、内容が変わらない程度にやりやすいように変えて頂いてOKです❗ ―――――――――――――――――――――――――――― 『自分の居場所』 自分のミスは笑って誤魔化す(ごまかす)くせに人の失敗にはうるさくいう父親から、ミスをしたときガミガミ怒られ、何かをしても誉(ほ)められることはない。手を煩(わずら)わせるな、手間を掛けさせるな。そう言われているようだった。 親のいうことは絶対聞け。 いうこと聞かないなら出ていけ。 それが喧嘩(けんか)したときの親の口癖(くちぐせ)だった。 やりたいことがあっても、少しリスクを伴(ともな)うものは言いにくかった。 友達の家にお泊まりやプライベートで旅行にいくなんてこともなかった。 そんな家庭で育った僕は自分の意見をほとんど言わず感情をあまり表に出さず相手に合わせたり、空気を読むことに神経を注いでいたのである。 職場ではパートのおばさんと、キャラに見合いもしない小ボケを挟(はさ)んだおしゃべりしたり、慣れない仕事で惨(みじ)めさを痛感する日々。 お昼の食事や、行き帰りの車内で90年代の音楽を聴き、帰りに唐揚げとおにぎりを食べるのが、至福(しふく)のひとときだった。 楽しい気分になれて疲れも吹っ飛ぶ最高の処方箋(しょほうせん)だ そして、家に帰ってくる。 自分の部屋はなく、お風呂が唯一リラックスできる場所なのである 人生でまわりに気を遣い、おとなしくしていることを心掛け、ゴマをする、機嫌とり、そんなことに一生懸命なこんな僕が見つけた居場所がある。 そうnanaだ、好きな音楽でいろんな人と繋がりたい。ここだけでも少しわがままな僕で居させてください ―――――――――――――――――――――――――――― #台本 #声劇台本 #自分の居場所 #ひでぼー台本