【朗読】 " 僕の声 " 【声劇】
ひさ
【朗読】 " 僕の声 " 【声劇】
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私の声は綺麗でも可愛くもない。
かといって嫌いでも、好きでもない。
小学生高学年まで自分の声に良い悪いの認識がなかった。
生まれ持ったこの声は、当然この声であって、
当然過ぎて何かを思うことすらしなかった。
そんな中、
私は話すのが苦手で、
うまく伝わらなかったり、
聞き返されたり、
他の人は自然に話をしてるのに私にはできなかった。
なんでなんだろう、私がおかしいのかな、
そう思い悩んでいた。
綺麗な夕焼けの下、仲の良い友人との下校中に恥ずかしかったけどその悩みを打ち明けた。
友人は明るく笑った。
「私はあなたの声好きだよ」
この瞬間、周りの音が消えた。
この時、私が、私の声と出会った。
あれからだいぶ時間が経っちゃったけどあなたにお礼を伝えるなら何がいいかな。
電話?手紙?
ううん、直接 "この声" で伝えよう。
声優になった私の声で。
Comment
2commnets
- もずくちょん
- さつきオーバーラップ(?)だっけ? 声が重なってるところは鳥肌たった、凄く印象的になるんだね 前回の時と比べて、読んでるってよりもずくちょんの言葉になってるって言えば良いのかな? 聞いててすんなり入ってくる感じ。 こんなに変わったんだね! 凄く頑張ったんだね(❁´ω`❁)