ひとり声劇 家と父を失った僕たち
1人声劇 語り部【軍鶏じぃ🐓🐔】
ひとり声劇 家と父を失った僕たち
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8月15日は終戦記念日。戦争の記憶が薄れ行く今、あえて私は語り部として、戦争の悲劇や惨劇などを声劇や朗読で伝えて、みんなで平和について考えて行きたい。
昭和20年僕は家と父を失った。
戦争が始まり僕たちは大阪の家を壊し、母と僕たち兄弟は先に田舎へ疎開する事になった。
そんな時父が不慮の事故で亡くなった。
この昭和という時代にしては父はとても優しく穏やかな人だった。
大黒柱の父がいなくなって今までの生活が一変した。
まず、食べ物が無い。
田舎と言えど父の故郷に帰って来ただけで畑も田んぼも山も持ってないからだ。
近所の子供が庭先でふかし芋を食べている。
僕たちはサツマイモのツルを5人で分けて食べていた。あまりお腹は膨れなかった。
母はたくさん働いた。
おじさん達に混じって稲刈りや日雇いの仕事をして汗水流して豊かではないけど必死に僕たちを育ててくれた。
いつか僕が大きくなったら母ちゃんに楽させてやりたい。
大阪に居た時みたいにゆっくりと自分たち家族の時間を持ちたい。
お腹いっぱいご飯が食べたい。
幼い僕はそんな夢を見ながらサツマイモのツルをかじった。
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
祖父の小さい頃の話を台本にしてみました。
何だろう、なんでも良いから形に残したかったんです。
ひとりでも多くの皆さんの目に止まりますように。
サツマイモのツルはサツマイモみたいな味がして私は好きです😄
#声劇#コラボ歓迎#ひとり声劇 #軍鶏
アイリス様すてきな伴奏をありがとうございます😊👏✨✨
Comment
2commnets
- みぃᕱ⑅ᕱ♥軍鶏ちゃん✨ 昼休みに聴けて良かった✩.*˚ ありがとう🥺
- なつみかん୧⃛(๑⃙⃘•ω•๑⃙⃘)୨⃛軍鶏さん読んでくれてありがとうございます✿.*・ サツマイモの話は本当に夏が来るたびに祖父から聞いていました。 祖父の母は大変気が強くて近所の子が見せびらかして子供達が泣くと日雇いで稼いだお金でサツマイモを買ってきて(それか対価としてイモをもらったか)自分たちも庭の外で食べるよう言われた、と言っていました。 貧しさからか、病気からかは分かりませんが7人居た兄弟も5人になってしまった事など言ってましたし、今とは想像出来ない激動の時代ですよね。 ありがとうございました😊