優しい君に
古川本舗
優しい君に
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「今日も元気してる?……なんてね」
『元気だよ、最近どう?』
「俺はまだまだ元気だよ、」
『そっか、よかったよかった』
「1つ言いたいことがあるんだ」
『なに?』
「(深呼吸)俺は君を忘れることが出来ないし、これからもこの先も…ずっと大好きだ…だからこそ」
『だからこそ?』
「俺のことを忘れないで向こうでも元気にやって欲しいな」
『すっごく元気だよ、君のことを一時もわすれたことなんてない』
「……なに言ってんだろうな…俺。」
『なに?急に照れくさくなった?w』
「……伝わったかな」
『伝わってるよ』
「…あっもうこんな時間か、じゃあまた来るわ」
『うん!またおいで』
「ありがとう。君が俺の…俺の命を助けてくれたヒーローだよ。俺のせいで君がって思うとなんだか悲しいけど…悔しいけど…君がくれたこの命。大切にするね、愛してる」
『……私の方がずっとずっと愛してる、生きて居られなくてごめんね、でも君を助けられたからよかった。私の分…もっともっと……!!強く生きてね』
「……またな!最初で最後の初恋の君!」
『ありがとう。私の初恋の君』
〔解説〕
この女の子と男の子の会話は成り立っている訳ではないです。
男の子が事故に遭いそうになったとき、女の子が助けてくれて、逆にその女の子が亡くなってしまった、という少し悲しいおはなしを作ってみました。
男の子自体は君、つまりお墓に眠る君に話しかけていて、そばにいる女の子はそっと答えているというような感じです(*´ω`*)
初恋の彼と初恋の彼女。
優しい雰囲気に仕上げられたかなとおもっています。
#秋葉さんは届けたい #感動
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