V book 【オリジナル】
VISION a.k.a nana竈
V book 【オリジナル】
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とうの昔に最悪を味わって
怒りという感情を過去に置き去りにして
遺書という名のリリックは未だ未完成
影法師が俺を延命している気がして
言葉の海に浮かべた海賊船
今もこうして君の時間を奪っているわけで
視界の外へ面舵いっぱい
死海よりも濃い愛情の大さじ一杯
俺に会いたいなんて
俺にあいたいなんて
瞼の裏側の世界は一向に見えてこない
それを、目に見えない言の葉で表現
音の中は草原 懐かしい風に身を委ねて
風を吹かした まだ先は不可視
今日も夜更かし 不可思議な世界を一緒に見ないか?
先と後のページは破れて
望んでない出会い方でまた集まって
厚く重いタイトルの無い書籍を手に取り
開いた1ページ 栞のように余計な言葉を口に挟み
熱い想いが溢れる世界が僕のテリトリー
未来の僕はそこに
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