【1人声劇】戦前の灯火 〜少女初陣編〜
BGM『ad-lib piano BGM 夜刻色』 レーニャ様 台本:min 十那:あなた様のお名前
【1人声劇】戦前の灯火 〜少女初陣編〜
- 69
- 1
- 0
『そして少女は__。』
暴力表現、血の表現があります。苦手な方はご遠慮ください!!
ーーーココからーーー
あの日、初めて戦に出た。私が10の時。父さんが率いる屈強な男たちに混じって、戦渦の中へ飛び込んでいった。
弓を持ち、木の上から攻撃するよう指示されていた。
針葉樹が生い茂る森林。枝から枝へと飛び移り、矢が尽きるまで、敵の脳天に矢をぶち込んでいった。
こんなの、父さんの稽古と比べれば、ただの遊戯にしか思えなかった。
矢が尽きると、短剣を手に、人から人へと飛び移り、その首を切っていった。太い血管さえ切ればあとは勝手に倒れてくれる。
簡単だった。たった一筋切っただけで父さんの指令を達成することができる。私は半ば楽しみながら首を切っていった。
それが、『人を殺める』行為だと、知らずして。
突然の出来事だった。
いくつもの叫びが、私の耳に入る。視線の先、バッタバッタと人が倒れていく。
そして忘れもしない光景が、目に入る。
そこからの記憶は、
ない。
(「ッ!!ッ!!ッ!!!(人を刺している)ッ!ッ!!……ハッ__。」)
気がつくと私はそいつを殺していて。
その日から…私は__
(叫び)
ーーーココまでーーー
10歳の少女になんてことをさせるのだ、私は…
書くのが楽しくなってきたので、シリーズ化してしまっていますが、演じていただくもよし、鑑賞として読んでいただくもよしと、思っております!
レーニャ様、またもお世話になりました!!
【あらすじ】
我らが陣地を守るための何度目かの戦い。その日が初陣となる私は、ワクワクしていた。
だが、私は『戦』というものを、知らなかった。
どんなに卑劣で、どんなに残酷なものなのかを__。
【プチ参考】
・()の部分は読んでも良き、飛ばしても良き、という部分であります。
・語り手はこのシリーズでお馴染みの『十那(つづな)』です。
・十那がその時のことを何も覚えていないのは強烈な怒りのせいです。
怒りの理由は狂った剣士によって目の前で父親を殺されたからです。ですがそのあと、狂った剣士は十那によって殺されています。
正気をなくして暴れ回ったため、周囲の敵まで巻き込んで大量虐殺をしてしまったことを十那は覚えていません。
・スラスラと読んでいただけると、バッチリ入るかと。
でもやっぱりはしょっちゃって大丈夫です👌
【シリーズ声劇】戦前の灯火
第一幕 https://nana-music.com/sounds/058da33b
第二幕 https://nana-music.com/sounds/058dca52
第三幕 https://nana-music.com/sounds/058dd399
第五幕 https://nana-music.com/sounds/058eceb6
#戦前の灯火 #1人声劇 #シリーズ #叫び #戦闘
#レーニャ
Comment
No Comments Yet.