【二人声劇】フェンス越しの言葉【台本】

「」×『』

「そんな高さじゃ多分死なねーよ」 『あなた…！何しにここに来たの！どうしてここが？』 「うるせえ、はやくそこから戻ってこい」 『…私は、もう生きていたくないのよ… あなたは余命三ヶ月 看取る勇気なんて、私にはないの…！ だから、私はあなたより先に向こうで待ってるわ…！』 「ふっ、よくもまあ死にかかってる人間の前で 自殺なんてできるよな」 『あなたにはわからないわよ！ 日に日に衰えていく、やつれていくあなたを 私がどんな気分で見てるか！ もう…もう嫌なの…！だから…！許して！』 「許すわけないだろこのバカ！！ いいか？俺はなこんなのになっても 一人で生きていけるし、隣に誰かいなくても平気だよ！ 今までもそうやって生きてきた！ でも、今、仮に隣に誰かいるとしたら おまえがいいんだ！」 『っ！あなた… こんなところでそんな言葉…ずるいわ…！』 「どうとでも言え 俺は勝手な男なんだ その勝手な男を選んだのはおまえだろ？」 『そうだった…そうだったわ… あなたって、そんな人だったわ… 忘れてた、ふふふ いい？これから三ヶ月、一生分の思い出作るんだから 覚悟してよ？』 「ふっ、のぞむところだ」 ナナオナイップさんの素敵な伴奏お借りしました。 いつもありがとうございます。 ご使用の際には一言コメントいただけると幸いです。 #声劇 #台本 #2人声劇 #掛け合い #mitagraph