【台本】六月の雨

君( ) 僕( ) 演奏/Mieco

Miecoさんの演奏する、 翠雨の夢　をお借りしました。 七夕っぽいお話が書けないかなあと思いながら 楽曲聞かせていただいたら、すごく綺麗な曲で、 全然七夕関係ないけど6月っぽいお話が出来ました。 「翠雨」って言葉も綺麗で、 そのままお話のイメージに使わせていただきました。 登場人物は 君と僕の2人。 ナレーションは僕の担当です。 #Miecoオリジナル #ピアノ #BGM #オリジナル ーーー－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ 君:綺麗だね。 緑色の雨が降ってる。 六月の梅雨空 差し出した手の平をその滴で濡らしながら 彼女はそう言った 1:07〜 僕:これは？ 君:赤。 僕:じゃあこれは？ 君:紫・・・かな？ 彼女は生まれつき 人と色彩の感覚が違うのだという 君:病院に連れて行かれたこともあるんだよ？ ひどい話だよね。 人と違う色に見えるってだけなのに。 彼女の目に映る世界は どんな色をしているのだろう 君:人と違うって そんなに悪いことかな。 僕:きっと同じ景色を見たかったんだよ。 同じ世界に感動したかったんだ。 それが大切な人なら尚更。 君:うん。 僕:僕は君と同じ景色が見たいな。 他の人なんてどうだっていい。 君:なにそれ、 なんか女ったらしっぽい。 恥ずかしくない？ 僕:恥ずかしくないよ。 だってほんとにそう思ってるんだから。 君:そういうとこだよ。 よく真顔で言えるね。 初めて出会ったあの日 緑色の雨を 君と同じ景色を見られたなら