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びすけっと
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以下蛇足
・伴奏は99%終わり方で決めました( '-' )キツかったです
・台本を読んだまま受けた印象のキャラだと、誰かしらと被るだろうなと思ったので、キャラ指定されてないのをいいことに特に声を変えず読みやすさを優先したのと、一人称にありがちな認識錯誤解釈(ひねくれ)してみました。
→「僕」は、自分が出来ないのは「やらない」からだ、と言い訳するダメ人間。
→仲間は本当に手を差し出してくれたのか?(温度差)
・最後のところの魔獣は、ハリーポッターに出てくる「マネ妖怪ボガート」みたいな感じで、恐怖を感じるもの、嫌悪するもの等に変化して動揺させてくる。
「僕」は本当はダメ人間であることを自覚していて、直視したくないくらいには嫌悪している。だから魔獣は「僕」の姿になって、最後には歪な笑みを浮かべたドッペルゲンガーのように成り代わった……みたいな。
ある日、僕に手紙が届いた。どうやら、とある町がギルドを立ち上げて勇者を募集しているらしい。
「貴方には世界を救う力があります…か。」
今まで、僕は何もやってこなかった。何も出来ないと自分自身を押さえ込んでいたのかもしれない。これは変わるチャンスだ…。こうして僕は勇者になることを決めた。
レオリボドに来てはや三ヶ月。今日は初のクエストの日だった。信頼出来る仲間と共に、僕は塔の扉を開いた。
三ヶ月、毎日必死に剣を振るった。僕にもできることがあるんだって…言い聞かせた。仲間もそれを認めてくれた。
だから思い上がっていたんだ…それがこの結果。トラップにかかった僕を助けるために、仲間が犠牲になった。
「先に進もう」と手を差し出してくれた仲間を振り払って逃げた。怖くなった。死というものを実感して…走り続けた僕は、いつの間にか次の層へと繋がる扉の前まで来ていた。扉の先から音がする。仲間が先に来ているのか…
「さっきは済まなかっ…えっ…?」
扉の先では、魔獣に仲間が喰われていた。魔獣と目が合った気がする。
「うわぁああああ」
走った。逃げた。なんて醜いんだろう僕は。ほら、やっぱり勇者になんてなれなかったじゃないか。
「つーかまえた」
さよなら、醜い僕。
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