ひめゆり咲いた南の海 【朗読】【声劇】【追悼】

語り部『コラボ者様』 台本：宇迦 BGM：そうすけ様

『 南の海には、強く咲いた姫百合が眠る 』 温泉に浸かるだけで幸福感しかないね。 日本には『忘れてはならない4つの日』というものがあることを皆さんご存知でしょうか。 今日6月23日はそのうちの一つ。 時は遡り1945年。 美しい海は鉄の雨に侵され 数多の命がそこに消えました。 沖縄慰霊の日。 今の世代の人達は忘れるどころか、知らない。 語り継ぐ人が減っているのだから。 ⛩コラボの際は伴奏者様へ拍手をお忘れなきよう⛩ ☟☟☟ https://nana-music.com/sounds/04def0c9 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 青く透き通る、宝石のような美しい海は とある真夏の日、 異国情緒(いこくじょうちょ)に侵(おか)され、 黒く染まった。 いつも見上げていた青空はどこにもなく 降り注ぐ鉄の雨に怯(おび)えながら海岸を目指した。 辺りは錆(さ)びた鉄の臭いや 身近な者が腐乱(ふらん)した臭いが漂う 脚(あし)を引きずり 撃ち抜かれた肩を押え 痛みに悶(もだ)え苦しみ行き倒れ 抉(えぐ)り開けた傷を塞(ふさ)ごうと、火を焼けつける。 僅(わず)かな血を廻(まわ)し、海辺までたどり着き 学徒(がくと)に看取(みと)られ、 多くの鼓動(こどう)がそこで消えた。 そうして消えたヒトガタが、そこらに寝そべっている。 アレは母。 あそこのは。心を許した友人。 遠くのアレは世話になった恩師(おんし)。 出来ればもう一度、あの美しい海を望みたかった。 絶望と、苦しみと、哀(かな)しみ。 全てを失い、宛(あて)を無くした花、姫百合(ひめゆり)。 渦巻く火花(ひばな)の中、父や母の名を叫びながら 強く咲いた姫百合(ひめゆり)たちは 己の花弁(かべん)を自(みずか)ら千切り、息絶えた。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ #声劇台本 #朗読台本 #一人声劇 #声劇 #朗読 #語り部 #台本 #戦争 #沖縄戦 #沖縄慰霊の日 #追悼 #悲しい台本 #切ない台本 #平和 #宇迦の和風台本 #宇迦の台本 #うか #悲しいBGM #朗読 #声劇 #コラボ #自作 #即興