【朗読】望郷
紡ぎ手:氷雨さん 語り手:ヂチル
【朗読】望郷
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私の考察今日も気合いを入れて書かせていただきました。
望郷
田舎暮らしだった男
家族想いで頑張り屋
辛い経験は胸の内に隠し、都会に少し憧れがあった少年時代を過ごしていた。
蛍や綺麗な川や田んぼ、夏の縁側は涼しく、夜は外に出て、毎日カエルの声を聴きと蛍を観に行っていた。生まれた時の記憶は無いけれど、母と父がいてその頃は祖父祖母もいたのだろう。あの時は冬で極寒の日に火を焚いて家族みんなで見守りながら何時間も粘って産んだとか。冬は外に出れないし、何より火を焚いた家の方が居心地良かった。だからかな、冬はあまり好きになれない。だが、夏は好きだった。夏は間違いなく暑いけど、涼しい場所もあって夜はそれより涼しくて静かでジメジメしていない。蛍は夜を明るく照らし、1日中遊べた。
田舎をでて、理想の都会に住んでみたが、あの夏が恋しくなる。都会は暑くてジメジメしてて煩い。会社の夏休みにたまたま見つけたこの薄暗い森。そこには小さい頃に見た蛍が沢山飛び回っていた。
夏休みはここに来ようと決めた。
もう何年になるだろうか。
私が小さい頃に祖父祖母が死んで、最近は母と父が死んでしまいました。田舎へ私が戻った理由と言えば葬式と墓参りだけです。
相変わらずこの森には蛍が飛んでいます。ここに来ると会社を忘れて家族の事を思い出せるので、とても幸せです。親の反対を押切って出てったあの日、父は47でした。私もようやく47になりました。私は今大変ですが、毎日頑張って仕事をしています。
仕事はマンネリで、辞めたいけど貯金が少なくて、やりたい事も定まってなくて、思い返せば1番の幸せは家族との思い出だった。
だからこの故郷みたいな森はほっとします。
次に来るのはいつになるだろうか。あと半分もない人生だけど、寂しくなったらまた来ようと思います。
そして
病院の看護婦から…。
彼は70歳でした。死ぬ1週間前は、あの森にずっとこられていたそうです。
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