💐輝きのエチュード
🌌ステラ×🌙セレーネ
💐輝きのエチュード
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「うなずいた恋に見つめ合うわたし達がいるね」
『はじまりの予感は少しだけ臆病』
🌌×🌙 Junebride💐Story
【輝きのエチュード/わかfromSTAR☆ANIS】
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今日は日曜日。...だけど折角のお出かけの約束は、まるでバケツをひっくりかえしたような意地悪な雨に邪魔をされていた。
「退屈ね...。」
「私、お出かけしたかったなぁ...。」
「ふふ、今日はじっとしておきなさいっていう神様からのお告げかもね。」
くすりと笑ってそう告げるステラに、あることを思い出したセレーネは
「ねぇ、今日は結婚式ごっこしない?」
と甘く可愛らしい声で言う。
「結婚式?」
ステラの心の中では今すぐにでも結婚してあげたいという思いが暴れているが、その理由を確かめる為冷静を装って聞き返す。
「そう!6月に結婚した花嫁さんは幸せになれるんだって、昔おばあちゃんから聞いたの。とっても憧れで...練習してみたいな!いいでしょう?」
勿論、断る理由はない。
早速2人で準備を始めることにした。
「えっと、必要なものは...ヴェールと、ブーケと、ケーキ...これは冷蔵庫に貰い物があるからいいわね、あと...。」
「床にお花も散らしたいな!」
「そうね、ティッシュでお花を作りましょうか!」
2人はテキパキと準備を進める。
ブーケは許可を貰って学院で育てている紫陽花を使って、ヴェールはレースの余り布で。全てがハンドメイドのちいさなちいさな結婚式が、段々とその形を表していく。
「できた〜!」
「かなり雰囲気が出たんじゃないかしら!」
「それじゃあステラ、ヴェール被って?」
「あら、セレーネがお嫁さんじゃないの?」
「え〜!ステラの方が花嫁さんっぽいよ!」
「私はセレーネの方が可愛らしくていいと思うのだけど...。」
お互いに花嫁役を押し付け合う2人は同じ「相手を幸せにしたい」と言う気持ちだった。結局ステラが言い負かされ、花嫁役をすることになった。
「えへへ、いーい?」
「勿論。」
電気を消して薄暗くなった部屋の中には、準備の間に先程より大人しくなった、しとしとという雨の音だけが響いている。
「それじゃあ指輪交換から!」
そう告げたセレーネの手には指輪があるはず...だった。
「あ、準備するの忘れちゃった...。」
彼女は風船がしぼんでしまったようにしょんぼりと落ち込んでしまう。何処からか吹いてきた風が頬を撫でたと思った次の瞬間、指には赤い糸が。
「もう片方をこっちに結べば...ほら、ロマンチックじゃない?」
ぱっと顔を上げたセレーネは2人を繋ぐ赤い糸を見つけ、ふふっと嬉しそうに笑った。
ステラもそんなセレーネを見てまたくすりと笑う。
その後は特にアクシデントも起きずにちいさな結婚式が進んでゆく。ブーケトスはゴミ箱の中に入ってしまったがなんだかそれも楽しくて仕方がないふたりは終始微笑みを絶やさなかった。
「わぁ...虹だ!」
窓を開けると雨はすっかり上がり、式を終えた2人を祝福する7色の虹の橋が空にかかっていた。
「...綺麗だね。」
「...えぇ、とても。」
二人は相手のその褒め言葉が虹に向けられたものでは無いことに、気づかない。
「新婚旅行にお散歩でもしましょうか、花嫁さん?」
「んもう!花嫁さんはステラだってば...!」
そんなことを言いながらパタパタと玄関に向かい、靴を履いて飛び出す。
赤い糸は2人の心をしっかりと結びつけていた。
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―lyrics―
(🌙)月あかり浮かぶスロープに
並んだ足跡がふたつ
(🌌)うなずいた恋に見つめ合う
わたし達がいるね
(🌙)はじまりの予感は少しだけ臆病
手を繋いでほしい
(🌌)あなたが好きだから世界は
こんなに今日もやさしい色をくれるよ
(2人)輝きに包まれながら
あなたの温もりを感じているの
同じ光の中これからも
(🌌)迷わないでわたし 歩いていける
(🌙)心に集めるたくさんの永遠を抱きしめて
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―cast―
🌌ステラ cv.はいねこ
(https://nana-music.com/users/7300293)
🌙セレーネ cv.おとの。
(https://nana-music.com/users/7930665)
🌌×🌙
https://nana-music.com/sounds/0541d778
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―tag―
#ANGELUNA #輝きのエチュード
#ステラ #わか
#セレーネ
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素敵な伴奏をありがとうございました✨
#アイカツ
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