荊姫
KANAN
荊姫
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荊棘の森、孤独に落ちた城が
沈黙のまま誰の声も聞かずに
湿った夢の続きを歌い続け
歳月を知らぬ私を囲っている。
眠りの淵の中、囁かれた愛さえ
長い子守唄のように聴こえてしまうの。
貴方は誰なの?知らないわ。
過ちへと手を伸ばして貴方は見失う。
触れるべきものは他に居るはずでしょう?
私を揺らしたいのなら愛を込めてキスを頂戴な
口先だけにならないで。
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