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そこは抽象的なものが存在しない世界。
たくさんの人が憧れ、乞う「それ」を、
見つけた者が持つべき命なんてない。
ただ、社会の歯車として淡々と生きればいい。
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深海よりも深いその心は、空を知らない。
Deeper than the sea. My heart had never seen the sky.
🖤「幻想」「イメージ」「妄想」現実でないものが存在しない世界で投身自殺。社会の歯車は足元をみて生きた。
明日なんてこなければいいのに。
「それを見つけられたのならば、君も、大切とはなにか分かるはすだ。」
”If you could find that, at the same time, you'll know what's important.”
🖤パイオニア、しかし彼は次の日会社には現れなかった。
連絡だって途絶えた。新しい勤め先を見つけたのか、彼も自殺をしたのか、
誰かがそう言って、そのまましんだ。
Somebody said so, and died.
🖤はたまた、殺されてしまったのか。
何かを間違えたのか?
どうして?なにを?どこで枝分かれしたの?ぼくのせい?
Did I do wrong?
How come? Which part? When?... (Is it)my fault?
🖤抽象的なものを探すのに理由なんてあるのか?何故隠れてやらなければならない?隣に座っている少女は、バックパックを埋めるほどの存在しない生き物を付けている。大人になってしまった僕達が悪いのか?
黒にまとわりつかれて、何も返ってきやしない。
Darkness, clings on me, though never gives me a word.
🖤水の中、応える者はもちろんいない。パイオニアの彼だって、ここにはいなかった。本当の孤独とはこれを言うのだろう。
沈んでゆくのにも関わらず、得られるものは何も無い。否。
In spite of the sinking, there is nothing in my hand. Nay.
🖤周りも見えないような深海、耳も、目も、体を巡る血でさえ圧に負けてしまいそうになる。そこは現実を「真面目」に歩む者ならば訪れない世界。
「ム」
”a dream/nothing”
🖤無/夢 の存在
ぼくが得たものは ム である。
I received ”a dream/nothing”
🖤
身を投じてまで探していたものは、「なにもない」という皮肉。
身を投じて見つけたのは、「生きる」という夢。死はこわい。
それは、掴めもせず、
Untouchable.
🖤どちらも抽象的で、
言葉にも音楽にも絵にもできない。
Can not explain, listen nor illustrate.
🖤人間に培われた教養は役に立たない。
ただ、広い。終わりがない。
Just magnificent. There is no end to it.
🖤 ずっと 暗い/色鮮やか なまま。
この沈淪には意味があったのか。
Was this sinking necessary?
🖤
何も見つけられなかった投身自殺に意味はあるのか?
「夢」を見つけてしまった投身自殺は必要が無い。
どうして、こんなことをしてしまったのだろうか。
What have I done?
🖤
苦しい思いをして死ぬくらいならば、社会に殺されたかった。
「夢」なんて自殺をせずとも見つけられたのではないだろうか?
刹那、僕の心はびしょ濡れのまま、陸に横たわっていた。
In a moment, my soaking heart was laying on the ground.
🖤生きたのか、しんだのか。
「あぁ。」
Ah...
それを知らぬまま。しかし、空は僕を見つめ続ける。
I could not find them, but the sky...they know everything.
🖤何が自分にとって大切だったのかは分からない。
しかし、今日初めて、空というものを見上げた気がした。
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メモ
僕 はあえて言葉を短縮にしてない
この沈淪には意味があったのか。
無か夢、どちらも死に対する後悔を示す。
前者は希望を抱いて身を投げたが何も得られなかった絶望感。
後者は絶望から身を投げたが、「生きたい」のに死んでいく自分に嘆く。
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