#エスタシオン事務所
佐和秀二:マツダイラ
昔々、ある所に一人の青年が居ました。
彼はとても憧れていた者らがいましたが、彼らは自殺をしてしまいました。青年は憧れを失い途方に暮れ、その内世界から忘却されることで「二度目の死」を迎えてしまう彼らの存在を嘆き、怒り、悲しみました。
そこで青年は、彼らが忘れ去られないように彼らに成り代わり、アイドルになることを決意しました。全ては彼らという光を忘れられたくないという一心でありました。
然し、青年は、その過程の折、必要ではなかったはずの大切な者たちを見つけてしまったのです。
恐れた青年は、大切な者たちを遠ざける為に、全てを壊して逃げ出しました。自分では憧れの彼らに成り代わるなど力不足であったのだと嘆きました。それでも、彼らが二度目の死を迎えることも許せませんでした。
そんな青年の前に、悪魔は現れたのです。
「生き返らせたいものと、お前の命は釣り合いが取れない」
「お前の命の重みを均等にするため、同じように誰かを自らの命と引き換えにしてでも生き返らせたいものの望みを叶えろ」
「そうしてお前の命の重みで、生き返らせたいそのもの等の命を救えばいい」
青年は今度こそ、憧れを救おうと決意したのです。
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